DeNAが泥沼の10連敗…三浦監督「やるしかないんで…」 〝暗黒時代再来〟を危惧する声も

ベンチから険しい表所で戦況を見つめる三浦監督(中)

果たして泥沼の連敗地獄に終わりは来るのか。DeNAが22日、本拠地・横浜スタジアムで中日に0―1で敗戦。2019年4月以来となる10連敗を喫した。

先発・浜口が6回122球を投げ、3安打無失点。バトンを引き継いだ砂田、山崎もそれぞれ1イニングずつを無安打無失点に抑えたが、0―0で迎えた9回に均衡を破られた。守護神・三嶋がマウンドに立ったものの二死から連打を浴び、柴田の悪送球も重なって痛恨の勝ち越しを許した。

一方の打線はまったく機能せず、中日先発の福谷、R・マルティネスの完封リレーの前に散発4安打で沈黙。9回は二死一、三塁とチャンスを作ったが、最後の打者・牧が平凡な遊ゴロに倒れて試合終了となった瞬間、横浜スタジアムは深いため息に包まれた。この中日3連戦は1得点しか奪えておらず、タイムリー欠乏症も深刻だ。

今月8日の中日戦を(バンテリンドーム)を最後に2つの引き分けを挟み12試合連続で勝ち星がない。開幕からわずか3勝止まりで借金も14にまで膨れ上がり、勝率は12球団唯一の1割台。試合後の三浦大輔監督(47)はうつろな表情で「なかなか得点に至らず、こういう展開が続いていますけれども、ええ、まあ…そうですね…。やるしかないんで…、はい」と自分に言い聞かせるようにコメントした。

今季から鳴り物入りで新指揮官に就任した〝ハマの番長〟だが、開幕から合流が遅れていたソトやオースティンら頼みの助っ人勢がチームに合流しても結果に結びつかない。新人監督の2けた連敗はNPB全体でみれば2019年に10連敗となった平石監督(楽天)以来。DeNAの新人監督としては03年に10連敗した山下監督以来、実に18年ぶりの屈辱となってしまった。

球団内からは「明らかに負けグセがついてしまっている。三浦監督になってソフト路線の流れが以前よりも色濃くなったが、それが〝なあなあの関係性〟になって悪い方向へ進んでしまい、チーム全体の緊張感が緩んでしまっている。誰か気合を注入してくれるような救世主が現れるのを待つしかないのかもしれない。雰囲気としては、かつての(2006年から10年間Bクラスが続いた)暗黒時代に段々と似てきているところも気になる」と警鐘も鳴らされている。

23日からは敵地・甲子園で首位・阪神との3連戦が待ち受ける。今後も三浦監督率いるDeNAは厳しい戦いを強いられそうな雲行きだ。

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