上五島高3年生 地域探求学習の成果まとめ発表

地域の課題解決策について発表する生徒たち=県立上五島高

 長崎県新上五島町浦桑郷の県立上五島高(古賀巖校長、285人)の普通科3年生81人は21日、1年のときから5人程度のグループで、地域社会に役立ち続ける何かを残そうと活動した地域探求学習の最終発表を同校でした。
 地域の課題を調べ解決策を考える総合学習の一環。地域の人たちに聞き取り分かった課題について考え、行政機関や民間事業者らからアドバイスを受けた。
 新型コロナウイルスの感染防止のため体育館など2会場で、各グループが探求した内容を模造紙にまとめて発表。スーパーの営業時間を入れて転入者らの日常生活に役立つ地図をつくったグループや、複数の地元生産者の名品を詰め合わせたギフトセットを考案したグループもあった。
 ギフトセットを考案したが目標とした商品化にたどりつけなかった藤原隆慎(りゅうしん)さん(17)は「上五島の味をPRしたかった。物を売ること、人を動かすことの難しさを学んだ。上五島の魅力をもっと発信できるよう、後輩たちにはこれからも地域探求学習を継承していってほしい」と話した。

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