新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、神奈川県の黒岩祐治知事は22日、改正特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の対象地域の飲食店に対し、酒類の終日提供自粛の要請を検討していることを明らかにした。要請には政府の「基本的対処方針」の改定が必要で、県は同日、千葉、埼玉と3県共同で対処方針の改定を政府に求めた。
隣接する東京都に緊急事態宣言が発令され、酒類提供の自粛が要請された場合を想定した対応。大型連休前に要請できるよう調整を進める。
県庁で記者団の取材に応じた黒岩知事は「お酒が入ると、ついつい気が大きくなる。お酒はなしにすれば飲食の場に長くいることはなくなり、(感染拡大の)流れが変わることを期待したい」と説明した。酒類の提供自粛を要請した場合、飲食店への協力金の増額も政府に求めた。