【新型コロナ】大阪府、ついに重症病床使用率100%に 急遽確保した病床も埋まる

 大阪府は22日現在の医療提供体制のひっ迫状況を公開し、重症者病床がついに満床となったと発表した。第4波に備えて急遽確保した病床もすべて埋まっており、新規感染者数の勢いも止まらないことから、医療崩壊がさらに進むことが懸念される。

追加稼働していた病床もすべて埋まる

大阪府のWebサイトより

 大阪府が22日発表したところによると、この日時点で稼働させている272床の重症者用病床がすべて埋まった。「大阪モデル」で公表している病床数は224床だが、第4波に向けて追加で確保、稼働させていた48床も埋まったことになる。府が臨時に設置している「大阪コロナ重症センター」も稼働する25床のうち24床が埋まっており、さらに、56人の重症者が設備を整えた軽症・中等症向けの医療機関で治療を受けている状態。現時点において重症者の受け皿が完全に足りない事態となっている。25日に緊急事態宣言の適応を受ける予定だが、直近の新規感染者数増加の勢いが止まらず、そのうちの一定の割合で重症化が見込まれることから、医療崩壊がさらに進むことが濃厚な情勢だ。

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