パドレスに朗報 ラメットIL入りも長期離脱は回避の見込み

パドレスに朗報だ。日本時間4月22日のブリュワーズ戦に先発したディネルソン・ラメットは右前腕の張りを訴えて2イニングを投げただけで降板し、同23日には10日間の故障者リストに登録されたが、検査の結果、肘や前腕に炎症は見られず、同24日に投球プログラムを再開できることになった。ジェイス・ティングラー監督は「ラメットは治療を受けているが、今のところは非常に状態がいいとの報告を受けている」とコメント。心配された長期離脱は回避できそうだ。

ラメットはメジャー3年目の昨季、12試合に先発して3勝1敗、防御率2.09、93奪三振の好成績をマークしてサイ・ヤング賞投票で4位にランクイン。先発ローテーションの中心的存在へと成長を遂げた。しかし、レギュラーシーズン最終登板で右肘の内側側副靭帯を痛め、ポストシーズンを欠場。今春はスロー調整を強いられ、レギュラーシーズンの最初の3週間を欠場することになった。

そうして迎えた今季初登板は1回表の先頭打者にヒットを許したあと、3者連続三振を奪うなど、2回29球を投げて被安打1、奪三振4、与四球1、失点0と上々のピッチング。ところが、2イニングを投げ終えたところで右前腕の張りを訴え、早期降板となった。ティングラーによると、ラメットが慎重な調整を行ってきたなかで、故障の再発が懸念される事態に陥ったのは今回が初めてだったという。「明日の投球時にはより多くの情報が得られると思う。ひとまず様子を見てみよう」と指揮官は話している。

パドレスは現時点ではラメットが最短の10日間で戦列復帰できると楽観的に考えており、MRI検査を受けさせる予定もないという。ラメットが順調に投球プログラムを消化し、戦列復帰することができれば、ダルビッシュ有、ブレイク・スネル、ジョー・マスグローブ、クリス・パダックとともに形成する強力ローテーションがいよいよ本格的に始動することになる。

なお、パドレスは日本時間4月23日から敵地ドジャー・スタジアムでのドジャース4連戦がスタート。ペトコ・パークでの3連戦は1勝2敗と負け越しただけに、1つでも多くの勝利を手にしておきたいところだ。

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