株式会社宝島社は、 作家で僧侶の瀬戸内寂聴の名言を収録した書籍 『愛に始まり、 愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』を、 2021年4月26日(月)に発売 。
瀬戸内寂聴は2021年5月15日に御年99歳、 数えで100歳を迎える。 本書は、 新聞や雑誌でのインタビューや対談、 エッセイや法話などから、 「愛」をはじめ「生」「老」「死」などをテーマに、 心に響くメッセージを厳選し108点収録。
長年親交を深めてきた黒柳徹子 推薦
「寂聴さんの一生が、 ユーモアたっぷりに、 ちりばめてある。 『いがみあうのは、 やめよう。 器量が悪くなる』名言です」
「夜中にむっくり起き上がって『あなたが好き』ってメールしてもいいんですよ」、 「笑っているところに不幸は来ないですよ。 お互い笑っていればけんかなんかできないでしょう」。 出奔や離婚、 得度など、 多くの経験を重ね 、 生き方に迷う大勢の人々を励ましてきた寂聴さんならではの「生きる知恵」や「人生哲学」が詰まっている。元気を出したいとき、 前を向きたいとき、 寂聴さんの言葉がそっと背中を押してくれる一冊。
読者に向けた、 寂聴さん書き下ろしのメッセージ(「生きたあかしとは まえがきにかえて」より抜粋)
人は愛するために生れてきたのです。 九十九歳、 数えで百歳まで生きてきて、 さすがに「死」を目の前にして、 つくづく想うことは、 この一事です。 (中略)どんなに辛いと苦しんだ恋愛でも、 全く恋愛を知らずにこの世を終る人たちより、 幸せな一生だと、 私は思います。 どうか恐れず恋愛をして下さい。 今からでも遅いということはありません。 あなたの生きた何よりのあかしの一つです。 そのために、 この本が少しでも、 道しるべの役目になることを祈ります。
ユーモアたっぷりで心に沁みる「寂聴節」を厳選し、 108点収録
第一章:愛について 第二章 :生について 第三章 :情熱について 第四章 :無常について
第五章:老いについて 第六章 :業について 第七章 :死について 第八章 :祈りについて
●恋愛について
男と女の間には
永遠に渡りきれない川が流れていて、
その川を無理に飛び越えて
一緒になろうとするから、
川にポチャンと落ちて沈んでしまう。
「どんなに激しく愛し合っていても、 男と女は違う」と語って―2002年9月
●覚悟について
悪口を言われたっていいでしょ。
人に合わせたところで、 その人が税金を
払ってくれるわけでもなし(笑)。
自分の人生を生きることの大切さについて語って―2009年3月
●若さについて
年齢というのは
自分で何才だと思った瞬間から、
その年になるんです。
「私はいつも、 自分の年齢なんて忘れている」と語って―2007年9月
●老いについて
年をとったら
マインドチェンジが必要です。
考え方を変えること、
ものの見方をちょっとずらすこと。
だって、 変えないとホントしんどいもの。
闘病中、 「もう闘うのをやめよう」と頭を切り替えた経験を語って―2017年10月
写真:篠山紀信