準絶滅危惧種「ニホンヒキガエル」の赤ちゃん 池から上陸中

「足元注意!」の立て札で、来館者にカエルの赤ちゃんを踏まないように注意を促している=長崎市宿町、長崎ペンギン水族館

 「カエルの子が上陸しています」。長崎市宿町の長崎ペンギン水族館で、池や林などを再現した「ビオトープ」に生息するニホンヒキガエルの赤ちゃんが独り立ちを始めた。同館は踏まないようプラカードで注意を呼び掛けている。
 同館によると、県の準絶滅危惧種で、赤ちゃんの体長は約5ミリ。黒色で気付きにくいため、池からの上陸が多い雨の日などにプラカードを設置している。上陸は4月下旬ごろまで。
 ビオトープ担当の下村紗苗さん(33)は「元気に大きくなってほしい」と親心。雨の日以外は目を凝らさないと見つけられないが、成長すると約15センチと大物感満載の大きさに。赤ちゃんたちの今後の“飛躍”に期待。

 


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