【東京五輪】橋本会長 バッハ発言に好意的解釈「大会と緊急事態宣言が全く関係ないとは思われていない」

橋本聖子会長

東京五輪・パラリンピックの橋本聖子会長(56)が23日、都内で開催された内外情勢調査会全国懇談会に出席し、「東京2020大会へ向けて」をテーマにした講演を行った。

冒頭で橋本会長は「100日を切って2桁になると、こんなに早いものかというくらいあっという間に近づいてきた。安心安全の大会にするべく身の引き締まる思い」と話し、聖火リレーの実態、新型コロナウイルス対策、ジェンダー平等の推進など組織委の活動を説明した。

その後、質疑応答では国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が東京都に発出される緊急事態宣言について「ゴールデンウイークに向けて政府がまん延防止のために行う事前の対策だと理解。東京五輪とは関係がない」と発言したことを問われた。これに対して橋本会長は「バッハ会長は決して東京大会と緊急事態宣言が全く関係ないとは思われていないと思います」とした上で、発言の真意について「日本の感染状況を見た時に今、先んじて対策を打つことの方がいいと思われた」「バッハ会長は、大変な状況になる前に早い段階で発出したと受け止めたのではないか、私はそう感じました」と話した。

また、東京大会開催に厳しい意見が多いことを問われると「どのようにすれば問題なく大会が開催できるのか。これをあらゆる方面、あらゆる方の意見を聞きながら明確に示していきたい。そのことをしっかり示して理解を得られ、これなら開催してもいいんじゃないかというところまで万全の態勢を整える準備をしているところ。対策を示していきたい」と参加者に訴えた。

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