【参院長野補選】政治家は「中身」で選びたい!ひがしの選挙公報ウォッチ

こんにちは、自称日本一意識低い政治ライターひがし(@misuzu_higashi)です。

4月25日に参議院議員長野選挙区補欠選挙が投開票日を迎えます。この補選は立憲民主党・羽田雄一郎氏が新型コロナウイルス感染症のため急逝したことに伴うもので、与野党から候補が1名ずつ、NHK党から1名の3人が立候補しています。事実上の与野党対決と報じられているこの選挙ですが、政局だけではなく、こんなときこそ候補者本人の政策を見て投票先を決めたいですよね。

でもいちいち調べるのはめんどくさい!という方におすすめなのが、選挙公報を見てみることです。一緒に見比べていきましょう。(以下、届出順)

小松裕(こまつ・ゆたか)氏(59) 自民党

選挙公報

自己紹介を5・7・5で言うなら?と無茶ぶりをしたら「これからの・小松がゆたかに・信州を」とノッてくれた優しい小松ゆたか氏。

国政選挙ですが選挙公報ではかなり信州推しをしており、“自由民主党公認 公明党推薦”の文字はとても小さいですね。与党だから投票する/しないという固定概念で判断されないよう、あまり政党色を出さないようにしているのかな?という印象を受けます。

ちなみに長野県のおすすめ品を聞いてみたところ「お土産なら信州のゆたかな自然で育ったリンゴ、栗、野沢菜、安曇野のわさびのような農産物ですね。B級グルメなら私が育った伊那の名物「ろーめん」。また、大学時代よく食べた山賊焼きや、戸隠そば、豊富な地酒と野沢菜漬け、おやき、五平餅のような郷土料理もおすすめです」と長野愛をこれでもかというくらい語ってくれました。ろーめん、初耳でした!おいしそう!

羽田次郎(はた・じろう)氏(51) 立憲民主党

選挙公報

立憲民主党からは亡くなった羽田氏の弟さんが立候補。「兄雄一郎の遺志を継いで」「これ以上の犠牲者を出さないために」から始まる新型コロナウイルス早期発見と感染防止の訴えは説得力があるなあ……。選挙公報って候補者さんの政治に対する熱い想いが感じ取れるものが多いのですが、読んでいてこんなにしんみりしてしまうものがあったんですね。

とは言え、コロナ対策だけでなく、経済・防災や憲法といったテーマにもきちんと触れられています。信州や地域といった文字もありますが、小松氏の選挙公報よりかは「国政選挙っぽい選挙公報」という印象です。内閣批判も交えているのは現政権に不満を溜めている有権者の受け皿として自分を選んでね!というアピールでしょうか。

神谷幸太郎(かみや・こうたろう)氏(44) NHK受信料を払わない方法を教える党

選挙公報

NHKから国民を守る党、改め「NHK受信料を払わない方法を教える党」からも新人の神谷氏が立候補しています。NHK党のコールセンターも担当しているそうです。

4月25日には参院広島再選衆院北海道2区補選も同時に行われ、NHK党もそれぞれ1名ずつ候補者を擁立しているのですが、NHK党の候補者の選挙公報は内容がほぼ同じなんですよ。党としてのブレなさがすごい。弔い選挙も新型コロナもどこ行った?って感じですね。内容はNHK党の課題認識と党首の立花孝志氏についてがメインです。

投開票日は4月25日!期日前投票も実施中!

選挙公報、じっくり見てみると面白いですよね。現在の情勢やこの戦いならではの要素をふんだんに盛り込んできた与野党候補、そしてブレないNHK党でした。

参院長野補選の投開票日は今週末の4月25日!期日前投票は現在も実施中です。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、期日前投票の活用が呼びかけられています。長野、最近また感染者が増えていて心配です。感染対策に気をつけて、いってらっしゃい!

【参考】参議院長野県選出議員補欠選挙特設ページ

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