【参院広島再選挙】河井スキャンダルに負けない!個性豊かな候補者に意気込みとイチオシの政策を聞いてみた

こんにちは、自称日本一意識低い政治ライターひがし(@misuzu_higashi)です。

4月25日、河井案里氏の当選無効による参議院議員広島選挙区再選挙が実施されます。この選挙には6名の候補者がいるのですが、個性豊かでとっても見応えがありそうなのです。選挙の特設ページも結構気合い入ってるんですよ。

【参考】参議院広島県選出議員再選挙特設ページ

ところがどうも既に辞職した河井克行・案里夫妻のスキャンダルの方がいまだに大きな話題になっていて、当選したら参議院議員として頑張ってくれる候補者の方にあまり光が当たっていないように思えてなりません。

候補者の方々もそう思っているのではないでしょうか!?きっと私と同じ気持ちだと信じて、候補者全員にインタビューしてみることにしました。

質問!あなたの政策と工夫していることを教えてください!

この記事のテーマはずばり「河井スキャンダルに負けない!」です。参議院議員になるからには、きっと何かやりたいことがあるはず。地道に選挙運動をしている候補者の方々にはぜひここでアピールしていただきたい。というわけで、こんな質問を考えてみました。

質問1:「私のイチオシ政策」を一言で言うと?
質問2:河井スキャンダルや新型コロナウイルスの報道に負けないよう、選挙戦での情報発信で工夫している点はありますか?

参院広島再選の候補者にインタビューしてみた

早速選挙公報と併せてインタビュー結果を発表していきます!(以下、届出順)

宮口治子(みやぐち・はるこ)氏(45) 諸派

選挙公報

立憲民主党・国民民主党・社民党からの推薦を受けている事実上の野党候補、宮口氏。所属団体名は「結集ひろしま」。選挙公報はとてもシンプルな作りになっていて、選挙公報を読む時間もない!と考える人もこれくらいなら気軽に読めそう。「小さな声を届けていく」「市民感覚に一番近い政治へ」等のキャッチフレーズからは、リベラル寄り浮動票の受け皿にもなりそうな印象を受けます。

webサイトのフォームから取材依頼を送ったのですが、回答は得られませんでした。

宮口さん、ご回答お待ちしております!追記させていただきます!

【追記】宮口氏からメールで回答をいただきました!

質問1:「私のイチオシ政策」を一言で言うと?
宮口氏:「女性活躍推進 子育て福祉」です!

質問2:河井スキャンダルや新型コロナウイルスの報道に負けないよう、選挙戦での情報発信で工夫している点はありますか?
基本的にコロナのため個人演説会などを開くことが難しく、SNSを中心に政策などを発信しています。
また、動画を活用し、候補の人となりもわかるように力をいれています。

SNSや動画の活用が上手な候補者が選挙を重ねるたびに目立ってくるようになりましたね。宮口氏も発信を頑張っているようです!

佐藤周一(さとう・しゅういち)氏 (45) 無所属

選挙公報

介護の現場労働者から政界進出を目指す佐藤氏。東大卒→広島県庁→河井案里氏と対決するため退職(これが2011年)→介護士という経歴です。10年前に話題の河井案里氏と戦っていた方なのですね。webサイトもきちんとした作りで、丁寧に街宣情報と終わった街宣のお礼が更新されていました。

webサイトに載っていた番号に電話をかけると本人につながり、お話を伺うことができました!

質問1:「私のイチオシ政策」を一言で言うと?

佐藤氏「お金がなくても堂々と参加できる政治」です。日本はとても選挙の供託金が高い国です。これではお金持ちの方以外なかなか選挙に出ることが出られませんよね。私は賃金の高くない業界である介護現場労働者の代表として国会に立ち、現場の声を届けるのと同時に現行の選挙制度への問題提起もしたいと思っています。

私は介護の現場で働き、議員の方にさまざまな陳情やお願いをしてきました。しかしその想いが反映されることはほとんどありませんでした。野党の候補でも、です。私ならそんな人たちの意見を国会にリアルな声として持っていくことができるんです。

質問2:河井スキャンダルや新型コロナウイルスの報道に負けないよう、選挙戦での情報発信で工夫している点はありますか?

佐藤氏:あえて堂々と”正攻法”と呼ばれるような選挙戦をしています。堂々と政策を語り、ホームページに街宣の予定とお礼を丁寧に書き、地面を歩く。私は選挙戦の前からずっと広島を回ってきました。1年以上……いや、2011年に河井案里氏と戦った時からずっとですね。リアルもインターネットもおろそかにはせず、両方を正攻法で戦っています。

実現したい政策がある!という以外にも「陳情やお願いをしてきても実際に反映されることがなかった」という体験が立候補の一因になっているようです。志を持って立候補する勇気、尊い。

大山宏(おおやま・ひろし)氏(72) 無所属

選挙公報

大きな公約を3つ掲げている大山氏ですが、やはり気になるのは「国政選挙の投票率95%以上を実現」です。選挙を義務化、行かなければ罰金(生活保護の方からも!)、白票でもOKという法改正を目指しているそうです。選挙の投票率を上げるのって本当に難しいですよね。

ブログには連絡先が載っておらず、選管に電話して携帯電話の番号を教えてもらいました。電話をかけるとちょうどいいタイミングだったようで、熱~く語られちゃいました!

質問1:「私のイチオシ政策」を一言で言うと?

1つは「選挙の義務化で国政選挙投票率を2年以内に95%以上にする」。もう1つは「日朝韓相互不可侵条約の締結」です。

選挙制度について、現在の投票率では当選した人がほんの少しの支持率で当選していることになります。選挙の義務化を執り行なえば、当選している人が本当に有権者に支持されていることが明らかになります。政治に詳しい人から政治のことをよく分からない人まで投票する、それが本当の民意であり、本当の民意を知るためには抜本的な改革が必要だと思っています。

日朝韓不可侵条約の締結については、日本から米軍基地を返還することにつながる策です。沖縄基地を含め全ての米軍基地返還に向けて、広島の物理学者である私から声を上げていきます。私は当選しても1期で引退する予定なので、任期の間に後継者を見つけたいです。

質問2:河井スキャンダルや新型コロナウイルスの報道に負けないよう、選挙戦での情報発信で工夫している点はありますか?

ブログを書いています。告示日までに私の考えていることは全て書きました。そこには秘密は一切ありません。そこが私の強みです。

現在はひたすらポスターを貼りに広島中を回っています。島しょ部や県境地等、広島市内よりも周辺部を重点的に回り、選挙ポスターを最初の1週間で2000枚ほど貼りました。現地の方々からは反響がとてもあり「大山さん、絶対選挙に行くよ!」と言ってくださる方もいました。そういった反響があるととても嬉しいですね。

1人選挙の限界まで効率よくポスター貼りに回っており、私の電話の前後もポスターを貼りに回ると仰っていました。「若いあなた(ひがし)は日本のグレタさんになってくれ!72歳にこんなことをさせないでくれ!」と激励の言葉を送られて胸熱。

玉田憲勲(たまだ・のりたか)氏(63) 無所属

選挙公報

手書きの選挙公報は「おバカな有権者に告ぐ――」という始まり方です。……連絡するの怖いよ!いや、よく読むと言いたいことは伝わるんですけど、やっぱり怖いよ!

webサイトのフォームから取材依頼を送ったのですが、回答は得られませんでした。

玉田さん、ご回答お待ちしております!追記させていただきます!

西田英範(にしだ・ひでのり)氏(39) 自民党

選挙公報

「にしだ」ではなく「にした」さんなのがポイントな自民党公認候補。公明党からは推薦を受けている与党候補です。選挙公報はポップなイラストを使って目を引くデザインに仕上げてきています。河井氏のことについてもなかったことにはせず、「信頼回復と未来への改革」という言葉を使って有権者に挽回の機会を求めているようです。

選挙事務所に電話したところ折り返しお電話をいただき、電話取材をさせていただきました。自民党系の選挙事務所ってだいたい丁寧な印象があるんですが、西田事務所も非常~に丁寧な対応でした。

質問1:「私のイチオシ政策」を一言で言うと?

第一に新型コロナウイルス感染拡大防止対策です。丁寧に、かつ迅速に収束に向けた対策を行っていきます。それと並行して、経済政策も重視しています。皆様の生活を守るために、雇用を、お店を守れるように、具体的な助成金案も考えております。誰も置いてけぼりにしないような、そんな政治をしていきます。

質問2:河井スキャンダルや新型コロナウイルスの報道に負けないよう、選挙戦での情報発信で工夫している点はありますか?

広島県民とひとくちに言っても、様々な方がいらっしゃいます。広島県民全員に情報が届くように、SNSを積極的に活用しています。例えば、Twitterでは短文と画像等を使ってリアルタイム性を大事に。Facebookでは文字数制限がない分、地域の課題等を具体的に。Instagramは他のSNSと見ている層が違うことを前提に、画像や動画を使いながら人間性や内面にも触れて知っていただけるような情報発信を心がけています。

SNS職人だ!!!Twitter, Facebook, Instagramだけでもすごいのに、LINEやYouTubeでも情報発信をしているようです。ちなみに西田氏は新婚さんのようで、奥様も選挙のお手伝いを頑張っているようです。選挙結果がどうあれお2人が永遠に仲良くいられますように!

山本貴平(やまもと・たかひら)氏(46) NHK受信料を支払わない方法を教える党

選挙公報

NHK党ってほとんどこの選挙公報ですよね。個人色はあえて消しているのでしょうか。山本さんの職業は「NHK党職員」となっており、実際にコールセンターの電話番もしているようです。

Twitterをフォローさせていただいたところすぐフォロバしていただき、DMで電話取材を依頼したところ快諾。明るい声で分かりやすくNHK党の政策について教えてくださいました。

質問1:「私のイチオシ政策」を一言で言うと?

山本氏:「NHKのスクランブル放送の実現」です。NHKの料金体制には柔軟な姿勢が必要だと思っています。例えば、有料チャンネルのWOWOWやスカパー!のように、NHKの番組を見たい人が加入・受信料の支払いをして番組を視聴できるようにして必要ない人は受信料を払わないで済むようにする等です。また、視聴時間に対する従量制のような料金体制も考えられます。1日に5分しかNHKを見ない人と、1日12時間NHKを見ている人では料金が同じでは不平等ですよね。

質問2:河井スキャンダルや新型コロナウイルスの報道に負けないよう、選挙戦での情報発信で工夫している点はありますか?

山本氏:NHK党のYouTuberとコラボ動画を撮影してアップロードしたり、TwitterでどんなツイートやRTが反応が大きいかを分析したりしています。政策面では、個人的な政策を打ち出すというよりかは、NHK党の政策を全面に出しています。中国地方ではまだ知名度も低い政党ですから、政党の代表・顔として選挙戦を行っています。

ものすごく優しい方だな~という印象でした。NHK党の政策もわかりやすく伝えてくださり、なるほど党への支持が未知数の地域に派遣するなら山本さんみたいな方がいいだろうなと人選に納得。

投開票日は4月25日!期日前投票も実施中!

個性豊かな候補者が揃った参院広島再選。投開票日は4月25日(日)、期日前投票も実施中です。

↑TwitterやInstagramでは「#投票所はあっちじゃけぇ」というハッシュタグを使った投票啓発キャンペーンが実施されていました!

新型コロナウイルスの感染拡大により、期日前投票の活用が呼びかけられています。特別な理由がなくてもOK!密にならない期日前投票を活用して、広島から国政に送り出したい候補者の背中を後押ししましょう!

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