長崎銀行 30億円増資 法人営業体制も強化

 長崎銀行(長崎市)は23日、親会社の西日本フィナンシャルホールディングス(福岡市、西日本FH)を引受先とする第三者割当増資を実施したと発表した。発行総額は30億円。増資と併せて今月、法人営業専門部署の人員と拠点を増やしたことも明らかにした。
 増資は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた地元事業者に対して、円滑に資金を供給するのが目的。2016年10月の西日本FH入り後、初めて。
 発行総額のうち、15億円を資本金に、15億円を資本準備金にそれぞれ組み入れる。増資後の資本金は76億2100万円。自己資本比率は3月末の8.23%前後から10%前後に改善する見通し。
 同行は4月1日付で、法人営業室を5人増員し13人態勢に増強。既存の長崎、佐世保両市に諫早、島原両市を加えた計4拠点とした。今後、融資をはじめ、販路拡大やビジネスマッチングなどの経営課題の解決に向けたコンサルティング機能を強化する。
 開地龍太郎頭取は「資本増強と法人営業の強化によって、ウィズコロナ、アフターコロナの時代の事業者支援にさらに力を注ぐ。県内ナンバー2銀行として、地域に貢献したい」と述べた。

 


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