デグロムの独り舞台 先制打&自己新15Kで完封勝利

【ナショナルズ0-6メッツ】@シティ・フィールド

まさにジェイコブ・デグロム(メッツ)の独り舞台だった。直近2試合でいずれも自己最多タイの14奪三振を記録していたデグロムは、この日も序盤から奪三振ショーを展開。5回までに9個の三振を奪うと、6回表と7回表は6者連続三振を記録し、1試合15奪三振は自己新記録となった。また、5回裏には自身のタイムリー二塁打で先制点を叩き出し、バットでもチームに貢献。109球で9イニングを投げ抜き、キャリア2度目の完封勝利をマークした。

デグロムは7回表にジョシュ・ベルから奪った三振で1999年のペドロ・マルティネス(レッドソックス)、2019年のゲリット・コール(当時アストロズ、現ヤンキース)に次いで史上3人目となる3試合連続14奪三振を達成。次打者のカイル・シュワーバーからも三振を奪い、自己記録となる1試合15奪三振をマークした。最後の2イニングは三振を奪えなかったが、打者6人をパーフェクト。9回109球で被安打2、奪三振15、与四球0、失点0という圧巻のピッチングだった。

これで開幕4先発での合計奪三振数が50となり、1978年のノーラン・ライアン(エンゼルス)と2021年のシェーン・ビーバー(インディアンス)が持つメジャー記録(48)を更新。この日は打撃でも先制打を含む4打数2安打1打点の活躍を見せ、今季の打点(2)は自責点(1)を上回っている。打率.545、OPS1.182、そして防御率は0.31という驚異的な数字。サイ・ヤング賞2度の好投手はさらなる進化を遂げ、手の付けられない「怪物」となりつつある。

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