月面に浮かぶ「LOVE」 長崎県天文協会 松本会長、撮影成功

松本会長が撮影した「月面LOVE」=20日午前0時18分

 長崎県天文協会の松本直弥会長(68)が20日未明、月の表面にアルファベットの「LOVE」の文字が見える現象を、佐世保市星和台町の自宅から撮影した。
 写真で上部から「V」、「O」、逆さになった「E」、「L」が確認できる。松本さんなどによると、上弦の月の時期に、太陽光が月面のクレーターの縁などを照らすことで、アルファベットの文字のように見えるという。
 この4文字の現象については、愛媛県の天文愛好者ネットワーク「えひめ星空キャラバン隊」の竹尾昌隊長(73)が2018年に文字を確認。「月面LOVE」と名付け、国内外の天文ファンらの間で話題になっている。
 竹尾隊長によると、国内で観測できたのは今年は2月19日と4月19日の2回。松本会長は、4月19日午後11時ごろから撮影に挑戦。未明になり、4文字を写真に収めることができた。松本会長は「月にも『LOVE』があっておもしろい」とほほ笑んだ。
 竹尾隊長によると、次に「月面LOVE」を確認できるのは来年3月10日で、来年はこの1回のみだという。

 


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