ガッデム! 三浦番長率いるDeNAの大不振 疫病神は本紙で“黒対談”した蝶野だった!?

やっと連敗のトンネルを抜けた三浦監督だが…(23日、甲子園球場)

DeNAが23日の阪神戦(甲子園)に7―1で勝ち、6年ぶりの11連敗をどうにか阻止した。これを浮上のきっかけにしたいところだが、今季は開幕から苦しい戦いが続き、現時点での借金は13と「暗黒時代再突入か」の声まで上がっているのが現状だ。チーム周辺では低迷の元凶としてプロレス界の「黒いカリスマ」こと、蝶野正洋(57=東スポグループ強化部長)の存在が取りざたされているが…。一体どういうことなのか。

「あれがまずかったんじゃないか」。ベイスターズ周辺で今、ささやかれているのが、今年の本紙のお正月特別号で実現した、三浦監督と蝶野の「新春・ブラック対談」だ。

三浦監督によると「やっぱり1998年(新日本プロレスの)東京ドーム大会で(蝶野らの)セコンドについたときにチーム(ベイスターズ)が優勝しましたからね。23年も前の話ですけど、ゲンを担がせていただきました」との意味合いもあって、実現した2人の対談だったが、ゲンがいいどころかここまではまったくの逆効果。当時の「黒い再会」「ブラック対談」の見出しは、「暗黒時代突入」がささやかれている今、シャレにならなくなっている。

しかし、当の蝶野はこうした流れに猛反論。「オレが何かをやろうとすると、東スポはすぐに『黒い~』という言葉を頭につけるんだ。『黒いボランティア』の時もせっかくいいことやってんのに、相当イメージが悪くなってしまった。だがな、『黒い』というのは決してマイナスの意味の言葉ばかりじゃないんだよ。たとえば『黒字』っていう言葉はプラスだろ。物事はそういうふうに前向きにとらえなければだめなんだ」と、強引な論理で黒の正当性を主張した。

一方で、正月対談時に「チームが苦しい時は球場に来てください」と、三浦監督からお願いされているにもかかわらず「オレが球場に行くと勝率がとにかく悪いんだ。行くと必ず負ける。だからあえて行かないようにしているんだ」と、球場にまったく行っていないことを漏らしたばかりか、自身が“疫病神”であることを、うっかり自白。

最後は「オレのイメージが悪くなるから、そういう記事は書かないでほしい。っていうか書くなよ!」と自分かわいさに本紙記者へ“忖度”を要求するとともに「東スポも今は“大変な時期”なんだから…」と、記者が返答に窮する話題にすり替えて逃げ切ろうとしていた。

もちろん蝶野は「東スポグループ強化部長」の肩書を持っており、そんな蝶野からの指令を、イチ記者が無視すれば「ガッデム!」だけでは済まず、大変なことになるかもしれないが…。DeNAの負けが込めば込むほど、蝶野に対する周囲の視線も今以上に厳しくなりそうだ。

そんな中、23日の阪神戦で、連敗を10で止めた三浦監督は「久しぶりの喜びです。良かった」と話した。

相手先発・藤浪が7四死球と自滅すれば、3―1の5回一死満塁で神里の右前打を佐藤輝が後逸し、打者走者の神里まで生還して7―1とするなど、相手のミスに助けられた格好だった。8回の守備で飛球を追った二塁手の柴田が遊撃手・大和と交錯して左肩を痛め、担架で運ばれるアクシデントもあったが、とにかく勝ちは勝ち。

これでようやく今季4勝目(17敗4分け)となった。

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