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約3か月後に迫った東京五輪を前に、ドイツ政府が選手、関係者らに新型コロナウイルスのワクチン接種を行う方針を示している。
ドイツ紙「南ドイツ新聞」によると、東京五輪・パラリンピックに携わる可能性のあるサポートスタッフを含めた約1400人に接種する見込みだといい「政府は大会前にできるだけ早くワクチンを接種することを約束した。早ければ5月3日からの2週間に予防接種を実施する予定だ」と報じた。
ただ、メリットばかりではない。同紙は「ピーク時のトレーニング段階にあるアスリートは、一般的に考えられているほど病気に耐性があるわけではない。それどころか、むしろ影響を受けやすい人が多い。特に持久系のスポーツでは、強いストレスがかかると免疫系がシャットダウンしてしまいます」と説明した上で「接種後にトライアスロン選手やランナーが数日間ダウンする可能性があるので、協会の医師の的確なアドバイスが必要になってくる」と懸念を示した。
また、アーティスティックスイミングなど予選が実施されていない競技もあることから「緻密に、そして段階的にフォームを構築していくため、何日も寝込んでしまうと、予選の段階で夢が壊れてしまう可能性があります」と伝えている。
すでにワクチンを接種した陸上の七種競技カロリン・シェーファー(29)は「身体的だけでなく心理的利益もある」とメリットを強調しているが、悩ましい問題になりそうだ。