楽天・田中将大投手(32)は仙台凱旋登板となった24日の西武戦(楽天生命)に今季2度目の先発登板。6回打者21人に68球を投げ3安打1失点で、今季初勝利とともにNPB通算100勝の権利を持ったまま降板した。
2ー1と1点リードの6回、若林、源田、岡田の上位3人をわずか5球で三者凡退に仕留めベンチへ引き上げた田中将が、石井監督とグータッチを交わす。三塁側ベンチ奥に座った右腕に指揮官が二言、三言言葉を交わし入れ替わりで小山投手コーチがその横に腰かけた。
これがこの日の降板の合図となった。試合前、石井監督は「2回目なので球数なんかを考えながらの登板になると思う。前回登板して体の張りだとかを経験しての登板なので、うまくシーズンに入ってくれたんじゃないかと思う」とここまでのステップに言及していた。
前回17日の日本ハム戦(東京ドーム)では5回75球。6回、80球が初登板のメドだったことを考えれば、今回は7回、95球程度に設定を上げてくるのかと思われたが、ベンチの決断は6回68球、2ー1と1点リードでの降板だった。
田中将の投球は初回から変化球中心の組み立て。ストレートの最速は147キロに留まったが、ボールを自在にゾーンに出し入れしながら冷静に西武打線を打ち取っていった。