”KENZO”デザイナーの足跡を辿る:髙田賢三回顧展が文化学園服飾博物館で5月開催へ

© 特定非営利活動法人GADAGO

“KENZO”の創業者であり、1970年代からパリモード界を牽引したファッションデザイナー髙田賢三。文化学園服飾博物館では5月21日から6月21日に回顧展「Dreams -to be continued- 髙田賢三回顧展」を開催する。

髙田賢三は1939年兵庫県姫路市生まれ。文化服装学院が男子の入学を認めて2年目の年に同学院に入学。1970年に自身のブランドを立ち上げ、パリでコレクションデビューし、ブティック「ジャングル ・ ジャップ」を開店。1999年を最後に「KENZO」のデザイナーを退き、自身のデザイン活動を続け、2020年にはホーム&ライフスタイルブランド「K3(ケイスリー)」をスタートさせた。そしてデビューから50周年を迎えた2020年10月に新型コロナウイルスによる合併症で惜しくも逝去した。

ショーのフィナーレで(1978年)『ハイファッション』掲載写真より - ©文化学園ファッションリソースセンター
1971年から1982年の作品 - 文化学園ファッションリソースセンター所蔵

文化学園に多数残された作品よりセレクトされた100体のアーカイブ作品は本展の見どころの一つ。なかでも髙田の代名詞であるフォークロアの作品は、デザインのインスピレーションとなった民族衣装約30点と合わせて展示される。

他にも、髙田賢三の名を世界的に確立したとも言える、パリのクチュールと日本の着物や他国の民族衣装を融合させたアンクチュールと呼ばれる作品や、当時のクラッシック、様々なテクニックを駆使したニット、髙田のミューズでもあったモデル山口小夜子が着用したドレスなども公開される。

ウェディングドレスとデザイン画(1980年頃) - 文化学園ファッションリソースセンター所蔵
装苑賞受賞作品(中央)と1970-80年代の作品 - 文化学園ファッションリソースセンター所蔵

また、当時の『装苑』『ハイファッション』(文化出版局)に掲載されたファッション写真や、プレスキットなどの貴重な資料、1960年の学生時代に受賞した装苑賞作品などの初期作品も見ることができる。様々な資料と共に作品を振り返ることが出来る本展は、髙田の功績を辿り改めて見つめ直す貴重な機会となるだろう。

5月11日にはパリのオークションハウス「アールキュリアル(Artcurial)」にて髙田賢三のパーソナルコレクションが出品されるスペシャルオークションが行われる。晩年を過ごしたパリのアパルトマンに遺した家具、絵画、オブジェや髙田自身が制作したガラス器や磁器に至るまで約600点が競売にかけられるこのオークション。5月7日から10日まで開催する展示会では、アパルトマンのインテリアを再現するほか、オンライン限定オークションでは髙田によるワードローブ100点も出品される。こちらもあわせてチェックしてほしい。

■「Dreams -to be continued- 髙田賢三回顧展」
会期:2021年5月21日~6月21日※会期中無休
開館時間:10:00〜19:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
観覧料:一般 500円、大学生・専門学校生・高校生 300円、小学生・中学生 200円
会場:文化学園服飾博物館
ウェブサイト:https://museum.bunka.ac.jp/