「スーパーリーグに手を貸したビッグ6は意味不明」 ヴェンゲルが斬る

各方面からの猛反発によって、わずか数日で崩壊状態に陥った欧州スーパーリーグ構想。

現在はFIFAでディレクター職にあるアーセン・ヴェンゲル氏も反対の立場をとっている。同氏は『Telegraph』でこう述べたそう。

アーセン・ヴェンゲル

「死産だった。私は最初からうまくいくとは信じていなかった。

そのなかで最も驚いたのは、英国(勢)の振る舞いだ。

ヨーロッパでは誰もがプレミアリーグの破壊を夢見ている。英国では自分たち自身でそれをしている。

その裏にある合理性を理解できない。英国はEU離脱を可決し、今ではスーパーリーグを持ち込もうとしているんだからね。

英国には最強のリーグがある。スーパーリーグはプレミアリーグを破壊するだろう、100%ね。

ヨーロッパにおける我々のスポーツ文化の基本は、パフォーマンスによってトップレベルの大会に加わる権利を得るというものだ。

国内リーグとトップリーグ参加とのつながりを制限することがファンに受け入れられるとどうしたら信じられるのか理解できない。

それ以外にもプレゼンテーションや準備など全てがどれほど素人くさいものか。

トップクラブがどうネージメントされているかが大いに心配になる。

それらのクラブが抱える財政的問題に対する迅速な解決策のように見えた(のだろう)」

欧州最強を誇るプレミアリーグの打倒を誰もが狙っているなか、自らそれに手を貸すようなイングランド勢の行動は理解できないものだと断罪していたようだ。

【写真】ヴェンゲルがアーセナルで獲り逃がした最強ベストイレブン

なお、その英ビッグ6は全クラブがスーパーリーグ脱退を表明している。

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