西武は痛恨の6連敗で借金2 辻監督「5点はあまりにも大きかった」

6連敗で借金2となった西武・辻監督

西武は25日の楽天戦(楽天生命)に4ー8と敗れ2分けを挟んで6連敗。借金は2に膨らんだ。

開幕から4試合で3勝、防御率1・82と好投を続けてきた先発・平井が2回に長短6安打を集中され5失点。打線も6回までに3点を返し反撃ムードが高まってきたところでの3失点が決定的な誤算だった。

辻発彦監督は「やっぱり連敗しているチームが先取点を奪われてというのは一番やってはいけないこと。それも5点はあまりにも大きかった」と2回のビッグイニングに言及。「(早打ちは)楽天打線の特徴。ファーストストライクからどんどん打ってくるからというのはミーティングをしているわけだから。それなのに、いいところに行こうとして甘くなって打たれている。昨日までの楽天打線を見たらそんなに振れているとも思えなかったし、こんなに打たれると思わなかった」と平井の変調にクビを傾げた。

一方で、昨秋ドラフトでは西武も1位指名に動いた相手先発・早川は再三のピンチにも動じず6回を6安打3失点にまとめハーラートップタイの3勝目を挙げた。

辻監督は「いいピッチャーというのは分かっているから。その5点で楽に投げてくる」としながら「(自軍)バッターも塁にでなくちゃいけない、簡単にいってはいけないといろんなことを考えてしまう。でも、そこでゲームをあきらめなきゃいいなと思いながら、選手は(5回、6回の得点で)2点差までしぶとく攻めてくれて、いけるぞとう気になったんだけど。結局はその後の3点が響いたね」と追撃ムードがしぼんだ6回の3失点を悔やんだ。

主力に故障者続出のチーム状況の中、若手、中堅の奮起で一時は貯金を5まで増やし首位にも立っていた西武だが、この連敗中は先発投手が試合を作れず状況は借金2を抱えるまでに悪化している。

辻監督は「流れも何も、とりあえずひとつ勝たないとね。踏ん張らなきゃいけない時でしょう」と27日からの9連戦を前に危機感を募らせている。

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