仮面女子は3度目の緊急事態宣言にも前向き リーダー・木下友里「バキバキに鍛えます」

模擬ライブを行った仮面女子

最強の地下アイドル「仮面女子」が25日、日本最古のライブハウス「新宿ヘッドパワー」で行われたサイレント換気ライブ実証実験で模擬ライブを行った。

ステージに立った9人(木下友里、涼邑芹、森下舞桜、海月咲希、桑名利瑠=アリス十番、小島夕佳、大鈴はるみ=スチームガールズ、星流さりあ=アーマーガールズ)は「ファンファーレ☆」を披露するとサイレント換気タイムに突入。ライブ会場では送風ダクトとドア開けによる強制換気を行い、演者はラインライブ生配信を実施。イヤホンをつけた観客がスクリーンに映し出された楽屋トークを静かに楽しむというもの。「音楽イベント演出を阻害することなく換気する」というスタイルだ。

3度目の緊急事態宣言が発令され仮面女子カフェ(東京・秋葉原)はこの日から臨時休館となり、ゴールデンウイーク明けまでホームでライブができなくなった。グループからの卒業を発表していた桑名の卒業ライブ、大鈴の昇格は延期が発表された。

リーダーの木下は「仮面女子初のアルバム発売(6月2日)を控えリリースイベントや、劇場などいろいろな予定が狂ってしまい、私たち的には大打撃です」とコメント。スチームガールズからアリス十番への昇格が決まっている大鈴は「緊急事態宣言がもろかぶりなので(スチガ)卒業も(十番)加入も伸びました。でもプラスに考えたら練習もできるし、デビューまでにビシッと、今の十番に入れるように鍛えます」とポジティブ志向を強調。他メンバーも「リハもたくさんできるし、自粛明けにはカッコいいステージを見せたい」と声を揃える。木下は「バキバキに鍛えます」と前を向いた。

今回の電気通信大学との実証実験に関わった同グループ元メンバーで渋谷区議の橋本ゆき氏は「引き締めと緩和の線が明確じゃないってところで情報が錯綜しているし、後手後手の対応に事業者が振り回されている状況地方自治体も末端なので振り回されている感じがします。基準を明確にしてほしい」と注文。「私は議員になってからもエンタメの支援をしてきた。その立場からしても街のカルチャーをどう守っていくのかというのは喫緊の課題だと思います」と話した。

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