【フジサンケイレディス】稲見萌寧が逆転で今季5勝目!今年に入り驚異の勝率5割

稲見萌寧

国内女子ツアー「フジサンケイレディス」最終日(25日、静岡・川奈ホテルGC富士C=パー71)、2位から出た稲見萌寧(21=都築電気)が3日連続の67をマーク、12アンダーで今季5勝目を挙げた。

先週優勝の山下美夢有(19=加賀電子)との1打差を追ってスタートした稲見は1、2番で連続バーディー。早々と単独首位に立つと、その後も安定したプレーでリードを広げた。

4月だけで3勝、今年に入ってから8試合で4勝と驚異的なペース。「また勝てて良かったなと思います」。また、今季5勝のうち3勝を静岡で挙げており「特別何がということはないんですけど、相性はいいのかな」と話した。

2019年のツアー初優勝以来となる有観客開催での優勝に「ギャラリーの皆さんが多ければ、多いほど楽しんでプレーできるので、毎週入ってほしいという思いはありますね」。ギャラリーの声援のなか、優勝カップを掲げたことを喜んだ。

今季の獲得賞金は1億円を突破し、賞金ランク3位に浮上。賞金ランクトップの小祝さくら(23=ニトリ)との差は約2800万円となった。

さらに世界ランクは先週までの39位から30位前後に浮上する見込み。鈴木愛(26=セールスフォース)を抜いて日本人4番手となり、東京五輪出場も現実味を帯びる。

「ずっと変わらず(五輪に)出たいという思いはありますけど、毎週の試合を大事に常に上位でプレーして、その結果出られたらラッキーだなという気持ちで頑張りたいと思います」。賞金女王、東京五輪という目標に向かってまだまだ優勝を重ねていく。

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