【新型コロナ】高齢者向けコロナワクチン接種 神奈川・三浦市内の施設でも始まる

入所者にワクチンを接種する看護師=三浦市三崎町諸磯の特別養護老人ホーム「たんぽぽ」

 三浦市内で25日、新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種が始まった。まず高齢者施設7施設の利用者とスタッフ計950人を対象に、5月19日までに1回目の接種を行う。

 初日は、社会福祉法人啓生会が運営する三崎町諸磯の特別養護老人ホ-ム「はまゆう」と「たんぽぽ」の2施設で利用者、スタッフ計135人が接種を受けた。医師や看護師、薬剤師の計10人で対応し、約2時間で終わった。

 両施設は1年以上、家族らとの面会を中止したり、施設を改造したりするなど感染防止対策を取ってきた。接種を受けた亀井和美さん(89)は「全然痛くなかった。これで安心できる。早く家族に会いたい」と願っていた。

 市によると、高齢者施設は重症化しやすいお年寄りが利用し、クラスター(感染者集団)のリスクも高いため最優先とした。高齢者対象の集団接種は5月23日から実施する。

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