【高校野球・春季神奈川県大会】食らいついた相洋 初回7失点も、打線つながり一矢報いる

【横浜―相洋】2回表相洋2死一、二塁。二宮が右越えに適時打を放ち4点目を挙げる=サーティーフォー保土ケ谷(花輪 久写す)

 高校野球の春季県大会(県高野連主催、神奈川新聞社など後援)第7日は25日、サーティーフォー保土ケ谷球場で横浜―相洋、横浜創学館―桐光学園の準々決勝2試合が行われ、横浜と桐光が4強入りして夏の全国選手権神奈川大会の第1シードが出そろった。

 横浜は14―4で相洋に五回コールド勝ち。初回に打者11人を送り、玉城陽希(2年)の先制二塁打などで大量7得点を挙げた。
 
 第8日は5月3日、横浜スタジアムで東海大相模―日大藤沢(試合開始午前9時半)、横浜―桐光(同午後1時半)の準決勝2試合を行う。決勝も同球場で4日(同正午)に行う。

◆相洋、大量失点も「腹くくれた」

 昨秋に続き、横浜に一蹴された。相洋は成長途中にある投手陣が12四死球と崩れて大敗。だが、一矢報いた二回の攻撃に光を見いだしたい。

 初回に7失点。心が折れてもおかしくはない。それでも主将の二宮は言う。「取られたものは仕方ない。腹をくくれた」

 簡単に2死となっても諦めない。7番・田中が四球で出ると、ここからつながりを見せる。谷、川島、渡辺と快音は続き、二宮の右翼へのタイムリー二塁打で4点目。相手先発をマウンドから引きずり下ろした。

 昨秋の準々決勝は1―8で七回コールド負け。点差は広がったが、「秋は手も足も出なかった。食らいつけたのは冬の成果」と二宮。失った点より奪った点に価値がある。

 思えば昨夏の準優勝も、前年の夏、秋と東海大相模に手痛い敗戦を喫したことがスタートだった。「(横浜は)またもう一回当たる壁だと思う」と二宮。一飲みに押し切る力を求め、鍛錬を誓った。

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