連日の2桁安打も連敗…工藤監督は2戦19失点の鷹投に奮起促す

打っても打っても…工藤監督は鷹投手陣に奮起を促した

反撃及ばず連敗を喫した。首位ソフトバンクは25日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に5―8で敗れ、6カードぶりの負け越し。最後まで諦めない姿勢を見せたが、ビハインドが大きすぎた。

先発・松本が中盤につかまり、6回終了時点でスコアは0―8。敗色が濃くなる中、好調な攻撃陣が気を吐いた。それまで抑え込まれていた相手ドラ1左腕・鈴木に意地を見せたのは7回。中村晃、柳田の連続適時打で2点を返し、イニング途中で降板に追い込んだ。8回は、2年目捕手・海野が嬉しい初打点となる犠飛を打ち上げ加点。9回は、グラシアルと栗原が2者連続弾を叩き込んで、相手ベンチを慌てさせた。敗れはしたが、ロッテを上回る14安打を放った打線には工藤監督も「昨日に引き続き後半にいい反撃を見せてくれた」とたたえた。

前日は投手陣が13与四球と大乱調。野手陣が19安打で9得点したが、9安打のロッテに逆転負けを喫した。この日も14安打を放ちながらの敗戦。久々のカード負け越しで帰福するチームの足取りは重かった。

前日は〝四球地獄〟が響いて11失点。連日の大量失点に、打線がカバーしきれなかった現実がある。指揮官は「投手が少ない失点でしのいでいけば、必ず勝機は見えてくる」と、投手陣に奮起を促した。

ここまで26試合を戦って先発投手に白星がついたゲームは7試合。投手を中心とした守り勝つ野球がホークスの真骨頂だけに、寂しい数字に映る。投打がかみ合わなければ、守り勝つ王道野球は復活せず、勢いも出ない。本来の姿を取り戻し、首位ロードをさらに明るくしたいところだ。

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