欧州SLに絡んだクラブの〝罪レベル〟を3段階に仕分け UEFA会長は処分の手緩めず

Rマドリード・ペレス会長(ロイター)

欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンドル・チェフリン会長(53)が、欧州スーパーリーグ(ESL)参加表明クラブへの処分にこだわる姿勢を見せた。レアル・マドリード(スペイン)などESL実現をあきらめないクラブへ厳罰も視野に入れている。

イングランド、スペイン、イタリアの12クラブが18日にESL創設を正式発表したが、世間の猛反発であっという間に瓦解。しかし英紙「デーリーメール」によると、チェフリン会長は「撤退したからといって何もなかったことにするわけにはいかない。彼らがしたことは正しくなかった」と断罪した。

ただ同会長はESL正式発表後の〝撤退速度〟によって〝罪〟レベルを3つに分けた。いち早く離脱を表明したイングランド・プレミア勢6クラブが最も軽く、続いてアトレチコ・マドリード(スペイン)、インテル、ACミラン(ともにイタリア)。最も憎きクラブは、Rマドリード、バルセロナのスペイン勢とユベントス(イタリア)だ。

同会長は「地球が平らであると信じるかのようにESLを信じるクラブと撤退したクラブは大きく違うが、処分については異なる方法で責任を負わなければならない」と強い口調で語った。かねて指摘されてきたようにUEFAにとっての重罪クラブには、来季の欧州チャンピオンズリーグからの追放などが課されることもあり得る。

現段階ではESL実現の機運が活発化する可能性は低いものの、UEFA会長は〝ESL信仰〟すら許さない姿勢で何か動きがあれば、弾圧を加えていきそうだ。

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