【全日本・CC】宮原健斗が3冠王者・諏訪魔下す「俺は主役しか似合わない」

諏訪魔(左)に強烈な顔面蹴りを見舞う宮原

全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は25日、新型コロナウイルス感染拡大による4都府県への非常事態宣言の発令を受けて無観客で4試合が行われ、宮原健斗(32)が3冠ヘビー級王者・諏訪魔(44)に逆転勝利。4勝2敗(勝ち点8)の首位タイとした。

現3冠王者と前3冠王者の直接対決はし烈を極めた。序盤は諏訪魔のパワーに宮原がリードを許す。ラリアートや雪崩式ブレーンバスター、さらにロープ越しのスリーパーで追い込まれると、岩石落としにラリアートの乱打でKO寸前になった。

しかし驚異のタフネスでカウント2で返し続けると、ラリアートをブラックアウト(ヒザ蹴り)で迎撃。これで動きを止めるとさらにブラックアウトを乱れ打ってから必殺のシャットダウンスープレックスでアーチをかけて3カウントを奪った。

昨年3月23日の後楽園ホール大会で敗れ、3冠王座を奪われて以来の再戦に勝利した宮原は「3冠ベルトを失い、1年がたった。そこで分かったのは、俺は主役しか似合わないってことだ。主役〝が〟似合うレスラーはたくさんいるだろう。でも、宮原健斗は主役〝しか〟似合わないんだ。この、世界で唯一主役しか、似合わない俺が必ず優勝する」と宣言。その後も「このプロレス界、宮原健斗がやるべきことはその他大勢と違うんだ。俺の後ろ姿はいろんな人に見られてるからな。優勝するしかないんだ。俺は優勝しか似合わない男だから」と自己催眠にでもかかったかのように繰り返していた。とはいえ、自己陶酔は最高男の好調の印でもあるだけに、このまま一気に調子を上げる可能性が高そうだ。

また残る公式戦3試合は芦野祥太郎が大谷晋二郎に、佐藤耕平が石川修司に、ジェイク・リーがゼウスに、それぞれ勝利。芦野は3勝3敗の勝ち点6、佐藤とジェイクは4勝2敗の勝ち点8とした。

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