高須克弥院長 共闘していた盟友の河村たかし氏に絶縁宣言「友達から外します」

高須克弥院長

「高須クリニック」の高須克弥院長(76)が25日投開票の名古屋市長選で4期目の当選を果たした河村たかし氏(72)に対して絶縁宣言をした。両氏は昨年、大村秀章愛知県知事へのリコール運動で共闘。一体、どうしたというのか。

「裏切ったり、逃げるために友達を売ったりする人は友達から外します。河村氏は気に入らない動きをしたから絶交するつもりだったのですが、選挙に影響してはいけないので当選するまで黙っていました」

高須氏は本紙の取材にこう訴えた。聞けばリコール運動のスタートから不信感があったそうだ。河村氏から「大村知事へのリコールを手伝ってほしい」と電話があり、芸術イベント「あいちトリエンナーレ」の件で大村氏に思うところがあった高須氏は快諾したという。

ところが河村氏が主導してリコール運動をやると思っていたら、高須氏がトップになっていた。一方の河村氏はあくまでリコール運動を応援する立場だったと強調している。これについて高須氏は「ハメられた」と振り返った。

高須氏は河村氏が筋を通していないことに怒りを感じている。

「全部人のせいにしている。裏切る人を友達にするだけでも汚らわしい。絶縁したい。政治的に邪魔はしようとかはありませんが、曖昧にして(今後も)高須マネーをあてにされるのは御免です」とキッパリと言った。

大村氏へのリコール運動は、集めた署名約43万人分のうち8割に不正が発覚し、愛知県警が地方自治法違反の疑いで捜査する前代未聞の事件に発展している。

河村氏は当確直後のインタビューで、「リコールについてはちょっと報道が悪かったよ。市民の皆さんはよう分かっとってくれた」「直前までとんでもない記事が出てくる」とマスコミに怒りをぶちまけた。

まだまだ波乱はありそうだ。

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