ワクチン1箱で村の人口分上回る、高校生も接種

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新型コロナウイルスのワクチンを接種される村民=島根県知夫村、知夫小中学校体育館

 島根県隠岐諸島の知夫村で25日、新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。ワクチン1箱で村の人口626人を上回る量があるため、65歳以上の高齢者だけでなく16歳以上も対象になり、初日は高校生から90代まで180人が接種。トラブルや副反応はなかった。高齢者や医療従事者以外の集団接種は山陰両県では初めてになる。

 ワクチンは高齢者や医療従事者に優先接種されているが、人口千人未満の自治体や離島では、1箱に195瓶(1瓶当たり5~6回分)が入ったワクチンを有効活用するため、64歳以下への接種が認められている。知夫村では27日までの3日間で447人に1回目の接種を実施。村内には診療所が一つしかなく、隠岐島前病院(島根県西ノ島町)から応援を受けて対応する。

 25日は会場となった知夫小中学校体育館に、事前予約した島民が30分ごとに15人ずつ入場。予診に続いて接種を受けると、副反応をみる経過観察のため会場で15~30分待機した。2回目の接種は5月16~18日に実施する予定。

 隠岐諸島では知夫村の隣島にある海士町で、9人の新型コロナ感染が確認されている。保育士の口村晃子さん(33)は「隠岐でもコロナが発生し、不安がある。ワクチンに安心せず、感染防止策を取って生活したい」と話した。