ルーブル美術館の名作42点を高精細画像で堪能! ルーブルのコレクションの歴史をたどる美術書『NHK 8K ルーブル美術館 美の殿堂の500年』、発売!

ルーブルは、 新石器時代から19世紀半ばまでの人類の遺産を収蔵する世界最大級の美術館。 総所蔵点数は68万点といわれる。 8000年に及ぶ人類の歩みをたどることができるこの美の殿堂は、 いかにして形作られてきたのだろうか。 『NHK 8K ルーブル美術館 美の殿堂の500年』(NHK出版、 2021年4月26日発売)は、 〈モナ・リザ〉〈グランド・オダリスク〉〈ミロのヴィーナス〉〈レースを編む女〉などルーブルを代表する名作42点を高精細画像で鑑賞しながら、 16世紀から20世紀に至るまでの500年の蒐集史をたどる。

本書の章立ては、 ルーブル美術館の作品の蒐集を軸に、 美術館の発展の歴史をたどる全4章。「第1章 すべてはレオナルド・ダ・ヴィンチから始まった」「第2章 太陽王が夢見た芸術の国」「第3章 革命とナポレオンのルーブル」「第4章 永遠の美を求めて」。 各章・各時代の主人公は、 フランソワ1世(第1章)、 ルイ14世(第2章)、 ナポレオン(第3章)、 多様な市民たち(第4章)。 そしてそれぞれの章の「作品解説」は、 2人の編著者が8K番組を視聴しながら語り合った“対談”で展開。

〈モナ・リザ〉をめぐる対談の冒頭部分をご紹介

三浦:

やっぱり特別な絵ですね。

小池:

8Kは臨場感がある。

三浦:

奥行き感、 空気感と言ったらいいでしょうか。

小池:

ぐーっと近づいていけるところがいいですよね。

三浦:

今は現地に行ってもこんなに近い距離では見られないから、 ありがたい。

小池:

8Kで見直すことができました。

三浦:

見直すと、 見応えがさらに増してきます。

小池:

実はヴェールをかぶっているんですよね。

三浦:

眉毛がほとんどないこともはっきりわかる。

小池:

当時は眉毛を剃る習慣がありましたので、 それで描かれていないのではないかと考えられています。

三浦:

改めてこの絵を見ると、 怖いなぁと思います。

小池:

西洋絵画で一番怖い絵かもしれません。

同世代の2人の美術史家が、 縦横無尽に語り合い、 美の潮流を掴み、 蒐集家の情熱を探り、 作家の魂を見つめ、 作品のいのちに迫る。新型コロナウイルス感染拡大の影響によりルーブル美術館は休館が続いている。本書なら、 実は現地で見るよりも、 よくわかる。※本書は、 NHKの8K番組「ルーブル美術館 美の殿堂の500年」(全4集)をもとにしたもの。

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