「諦めずに勝利を手にしてくれた」豊田章男オーナーがWRC第3戦でワン・ツー優勝のチームを称賛

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 4月23日から25日にかけて開催されたWRC世界ラリー選手権第3戦クロアチアをワン・ツー・フィニッシュで終えたトヨタチームに対し、トヨタ自動車の社長でチームオーナーでもある豊田章男氏からメッセージが贈られた。

 東ヨーロッパのクロアチアで行われたWRC第3戦『クロアチア・ラリー』は、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)とエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)による大接戦の末、一度は2番手に下がった王者オジエが最終ステージで逆転。WRC史上3番目の僅差となる0.6秒差で優勝を飾って幕を下ろした。

 トヨタはこの週末、初日に若手のカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)がSS1でいきなりクラッシュを喫し、戦線を離脱するハプニングに見舞われるなかでラリーをスタートさせた。

 デイ1で総合2番手と3番手につけたオジエとエバンスは翌日、ひとつずつ順位を上げてワン・ツー体制を構築。さらに、日本の勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)がふたつのステージを制す活躍をみせ、ヤリスWRCがこの日行われた8本のSS中、7本でベストタイムを飾る。
 
 迎えた最終日はオジエがスタート前に交通事故に遭いラリーの続行が危ぶまれたが、幸いにもけが人がなかったことから競技を続行。WRC7冠王者はチームメイトのエバンス、さらにライバル陣営のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)との三つ巴のバトルを制し、今季2度目の総合優勝を果たした。また、エバンスが総合2位となりチームは開幕戦以来、2戦ぶり今季2回目となるワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 この結果に対し豊田チームオーナーは、オジエ/ジュリアン・イングラシア組とチームを祝福し、ウイナーとなったふたりの諦めない姿勢に感謝の意を表した。また、エバンス/スコット・マーティン組の走りを称賛したほか、ふたつのSSでベストタイムを記録した勝田にもさらなる活躍を期待するメッセージなどを贈っている。

 そんな豊田チームオーナーのコメントは以下のとおりだ。

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 WRC初開催のクロアチアでオジエ、イングラシア組が我々のチームに勝利をもたらしてくれました。

 セブ、ジュリアン、そしてチームのみんな、おめでとう! ふたりはリエゾンを走っている時に事故に遭い、その後走りにくい状況に陥ったにも関わらず、諦めずに走り続けて勝利を手にしてくれました。ふたりの走りに感謝したいと思います。

 最後まで勝利を争ったエルフィン、スコットのふたりも素晴らしい走りでした。ワン・ツー・フィニッシュをありがとう。

 貴元はステージトップタイムを2回もとってくれました。WRCでのトップタイム、本当にすごいことです。

 先日、帰国した際の私からのアドバイスが役に立ったね……と言いたいところですが、努力を続けている貴元自身の成長の結果だと思います。次戦以降も楽しみにしてます。

 序盤戦のカッレのコースオフにも驚きました。カッレもヨンネも無事で本当によかったです。ほとんど走れませんでしたが、学びの多いラリーになったと信じています。

 ヤリ-マティのチームを見ていると毎戦、メンバー全員でその力を発揮してくれていると思います。次戦ポルトガル以降、またインターバルなくイベントが続いていきますが、みんな健康第一で戦いに備えてください。

 ファンの皆さま、今回も応援ありがとうございました。次戦以降もTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにご期待ください。引き続き応援よろしくお願いいたします。

ロードセクションでの事故でコドライバー側のドアに損傷を負ったセバスチャン・オジエのトヨタ・ヤリスWRC
最終ステージまで接戦を演じたセバスチャン・オジエ(左)とエルフィン・エバンス(右)