大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された26日、大関復帰を果たした照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)がオンラインで会見を行った。
2017年秋場所以来、21場所ぶりの返り咲きに「特に変わったことはない」としつつ「大関、横綱というのは協会の看板力士ということで責任もあるだろうし、ちゃんとした成績を残していきたいと思います」と力強く語った。
ようやく大関の地位に戻ったが、本人の目標はここで終わりではない。「横綱に上がるために、優勝に準ずる成績をずっと残さないといけない立場。毎場所優勝に絡んでいけるように、優勝を目指していけるように」。見据える先には番付の頂点がある。
そんな夏場所は1横綱4大関だが、右ヒザを再手術した横綱白鵬(36=宮城野)は休場の見通しで、大関陣が最上位となる。しかし、照ノ富士は過剰に意識することなく「自分のことを精いっぱいやるだけ。それがいろんな形につながっていけばいいかなと思っています」と淡々と話す。
とはいえ、注目を集めることは間違いない。大関陣が比較されることもありそうだが、これについては「しばらく横綱が誕生していないし、周りから新しい横綱の誕生というもの(期待)がある中で挑む場所ですから、4人で盛り上げていけばいいかなと思います」と気合十分。看板力士として存在感を発揮するつもりだ。