株式会社だるまや(新潟市江南区)が新潟市西区真砂に餃子の無人販売店をオープン

「餃子もだるまや」真砂店

株式会社だるまや(本社:新潟市江南区)が26日、新潟市西区真砂1丁目に餃子の無人販売店舗「餃子もだるまや」をオープンした。コロナ禍に伴い非接触・非対面が求められ、また営業時間の短縮や、人員の不足が課題となっている飲食業界において新たな流れを生み出すか注目だ。

「餃子もだるまや」では、同社のラーメン店で提供されている餃子を冷凍餃子として販売。冷凍餃子の価格は、30粒(個)入りの1袋が1,000円。24時間営業であるが、定期的に職員が商品を補充しに訪れる際以外は無人であり、来店者は各自棚から餃子を取り、だるま型の容器に料金を投入して購入するシステムだ。

今回の真砂店は、3月12日開店の早通北店(新潟市北区)に続き2店舗目。北区ではスーパーマーケットの近辺に立地していたが、今回は人通りの多い通りに面する住宅街の只中だ。だるまや店舗支援部の嶋田邦雄部長は「近くに病院や、そこへ向かう人が利用するバス停も存在する。近隣の人を中心に、通院している高齢者から、共働きのヤングファミリー層まで、幅広い年代の方に利用していただきたい」と話す。

店内には冷凍餃子を入れた棚が並び、各自欲しい数だけ取り出す

商品を取り出した後、写真奥のだるまへ料金を投入する。冷凍パックやタレは1つ100円で追加購入する形となる

初日となる26日、「餃子もだるまや」真砂店には10時の開店以前から地元住民などによる行列ができた。だるまやの齋藤雄司代表取締役はその様子に「予想以上の反響があった」とコメントし、開店後は利用の解説や商品の補充に追われていた。

近隣に住むという子供連れの女性は「普段は無人販売なのでお釣りが出ないという点だけ理解していれば、購入までの流れに特に分からない部分などはなくスムーズだった」と利用した感想を話す。また「この(コロナ禍という)ご時世だけに、一人で行って気軽に購入しやすい」という。

行列が解消した後も開店しばらくの間は客足が途切れず、30分で50人以上の来客があったほか、3袋、4袋と家族分を大量に購入する人の姿も見られた。嶋田部長は「今後もコインランドリーのようなイメージで、食べたいと思った時に気軽に立ち寄れる場所になっていけたらと考えている」と話す。

開店前の行列は、隣接する理髪店の敷地にまで続いた

初日は購入までの流れを解説するためにスタッフが在中した

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「餃子もだるまや」真砂店

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