東児湯支える人材育成 5町と高校で協議会

東児湯5町と高鍋高、高鍋農業高による「児湯学友団コンソーシアム協議会」の設立総会

 将来、東児湯地域を支える人材育成の仕組みづくりなどを目的に、東児湯5町と高鍋高、高鍋農業高は26日、「児湯学友団コンソーシアム協議会」を設立した。両校の教育資源を活用し、本年度は5町の中学生らが地域の課題解決策を探る「中高生サミット」や、中学生向けの勉強会の開催などを計画している。
 設立総会は高鍋町役場であり、5町の町長と両校の校長ら26人が出席。会長に就いた高鍋町の黒木敏之町長は「少子化が進む中、学びの場の充実が地域おこしにつながる」とあいさつ。本年度の事業計画、収支予算案などが承認された。
 協議会は専任スタッフ2人を高鍋高に配置。事業計画では、両校の教諭らが講師を務める中学3年生対象の合同勉強会や、中学1、2年生向けのハイレベル学習会を開催。中高生サミットやインターンシップなども予定している。
 協議会では、「目標を設定し、事業効果を検証するべきだ」「5町の教育委員会同士の連携を図っていく必要がある」といった意見が出た。
 出席した高鍋高の長友美紀教頭は「都農高が閉校した今、次の100年に向け、高鍋農業高と人材育成の役割を果たしたい」と話した。

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