松崎真人の含蓄J-Popsトーク「黒のクレール~大貫妙子の世界観を確立した記念碑的名曲」

J-Popsを「厳選かけ流し」

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シンガーソングラターの松崎真人が、70年代~90年代の日本のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお送りするSTVラジオ『Music☆J』。曲をかけるだけではなく、その曲にまつわるエピソードや時代背景について、経験や知識に基づいた含蓄あるトークが密かに人気です。

24日は全32曲の中から、「黒のクレール/大貫妙子」について、松崎トークを解き放ちます。

松崎:この曲は、アルバム「Cliché(クリシェ/1882年9月)」に収められていますが、このクリシェの1枚前が「AVENTURE(アヴァンチュール/1981年5月)」、その前が「romantique(ロマンティーク/1980年7月)」というアルバムなんですが、この3枚が、彼女が「シュガーベイブ」の影響から抜け出して、どちらかと言うとヨーロッパ指向で音楽の世界観を創り出していこうという、スタッフと大貫妙子さんのトライが見事に実っていく過程でございまして、この「クリシェ」は売れましたね。で、大貫妙子さんと言えば、こんなヨーロピアンなムードと今でも思っている方、とても多いと思うんです。

アルバム「クリシェ」には、この「黒のクレール」の他に、ヒットした「ピーターラビットと私」なども収録されていて、ヨーロピアンなムードの大貫妙子を広く知らしめた集大成のアルバムと言えるかも知れません。

松崎:彼女の音楽性を、ここまでちゃんと、アルバム・LP3枚という時間と予算をかけて育てて行けた"ゆとり"のあった業界であったこともあると思います。大貫妙子さんだけではなく、同じように世界観を確立して今も活躍しているアーティストって多いですよね。やはり1980年前後までに自分の世界観を創り上げたアーティストは今でも、その世界観のバリエーションで僕らを楽しませてくれている人が多いと思いますね。

<松崎真人の編集後記>
プロデューサーの宮田茂樹氏らと3枚のアルバム「ヨーロッパ三部作」を制作し、アーティスト大貫妙子の世界観を確立した記念碑的な作品。Music☆Jでは作詞、作曲、編曲家についてはかなり語ってきたので、今後は折りに触れてプロデューサーや伝説のディレクターたちの話もしていこうかと思う。

STVラジオ『Music☆J』(毎週土曜 18:00~21:00)

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Music☆J

放送局:STVラジオ

放送日時:毎週土曜 18時00分~21時00分

出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター(北海道出身)

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70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングラター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになるかも。

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