〝虎退治〟に燃える中日・大野雄が調整法を変更「本拠地の試合は絶対に取っていかないと」

登板前日にバンテリンドームのマウンドで投球練習を行った大野雄

中日のエース・大野雄大投手(32)が虎退治に燃えている。

27日からの阪神3連戦(バンテリン)の初戦に先発するが、狙うは自身の今季初勝利とチームの連敗を「3」でストップさせることだ。

本拠地での阪神戦となると2015年以来、6連勝中で10試合負けなしを誇る左腕。そんな吉兆データにも「知らなったですね。いいデータではあるけど、今年はこれだけ打っているチームなので、また別物。向こうもそのデータを無視ではないけど、そんなこと関係ないくらい状態が良いと思う。そういうチームを抑えられるように頑張っていく」と気を引き締めている。

首位をひた走る阪神はチーム打率2割6分4厘、29本塁打、123得点といずれもリーグトップで打線がとにかく活発だ。「ホンマに打ちますよね。あらゆる部門で打撃はリーグトップで、投手陣もいいけど、僕はやはり投手として打線を抑えていかないといけない。長打もあるし、最大限気をつけないと。本拠地の試合は絶対に取っていかないといけない」と意気込んでいる。

万全のマウンドに上がるため大野雄は調整方法を変更。通常なら登板2日前に投球練習を行うが、1日遅らせた。登板前日の26日にバンテリンドームで行われた練習ではマウンドに上がり、直球のほかカットボール、チェンジアップ、ツーシームなど多彩な変化球を交えて投げ込んだ。その意図について「本当は前々日にするが、昨日ファームで試合があると、朝9時半ぐらいに投球しないといけないので。体のことを考えると、今日のお昼からの方がいいと思って今日放った」と明かす。

わざわざルーティンを変えてまで虎退治に臨む沢村賞左腕がチームの連敗を止める。

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