長崎港と税関関係ひもとく 来年3月末まで特別展

長崎港と税関との歴史をひもとく税関特別展=長崎市、長崎税関

 長崎開港450周年を記念した「税関特別展」が27日、長崎市出島町の長崎税関1階で始まる。長崎港の歴史と税関との関係をひもとく資料約110点が披露される。同税関主催。
 1571(元亀2)年、ポルトガル船の長崎入港以降、同税関が名称を変えながら海外との“窓口”を担ってきた足跡を振り返る。
 南蛮貿易の栄華を描いたびょうぶ「南蛮人来朝之(なんばんじんらいちょうの)図(ず)」の画像を基に作製した6枚の幕が、玄関を鮮やかに彩る。税関監視艇の原形とされる「長崎奉行用船」などの役割、江戸時代の入港・輸入手続きの秘話を説明するパネルが並ぶ。
 税関業務のマニュアルだった「税関官吏執務提要 第1編」(同税関所蔵、1911年発行)は初公開。密輸品を発見した場合の取り扱いなどが記され、明治期の港の様子を伝える。来年3月末まで(午前8時半~午後5時、土日祝休み)。無料。

© 株式会社長崎新聞社