若い世代のコロナ重症化が増加 変異株影響か コロナ専門家会議が指摘

 新型コロナウイルス感染症対策について医療関係者らが話し合う沖縄県の専門家会議が26日夜、県庁で開かれた。最近の症状として、比較的若い世代でも重症化するケースが増加していると報告があった。変異株による影響が可能性として指摘されている。

 専門家会議委員で県立中部病院の高山義浩医師は、体格指数(BMI)が30以上の肥満や糖尿病、高齢者の場合は重症化のリスクがあると指摘。特に肥満や糖尿病に該当する40~50代で重症化するケースが目立つという。高山医師は「これまでには経験しなかったこと」とし、早期の受診と治療を呼び掛けた。

 会議では、大型連休で人の流入が増えれば、1月のように渡航で感染が増加に転じたことを「繰り返すのでは」と危惧する声があった。高山医師は「本土の流行は変異株が押し上げている。変異株を持ち込まれて置き換わりが加速すると、本土の後を追いかける可能性がある」と懸念した。

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