仕事しろ! ソフトバンク “炎上” 先発投手に厳格「休み返上ルール」適用

森山投手コーチ(右)と話すソフトバンク・工藤監督

今季からソフトバンクの先発投手陣に「5回持たず降板」の場合は休み返上というルールが明確化された。森山投手コーチは「しっかりゲームを作れなかったり、5回を投げ切れなかった投手は練習に来てもらうことにしている」と明かす。

試合を託される先発投手には登板2日後に〝あがり日〟が設定されている。それは重責を担う者への〝特権〟でもあるが「野手は1週間ずっと試合に出て、中継ぎは毎日用意している中で、先発がある程度、仕事をしてくれないと困る」(森山コーチ)。その自覚を持ってもらうために、役目を果たせなかった先発投手には厳しく対処することになった。

週1回の出番に合わせて最善の準備をする中で〝あがり日〟も心身のメンテナンス上、重要なファクターだ。ただ結果として、役目をきっちり果たせなければ本人たちも心苦しく、周囲からの視線もシビアになる。より自覚を促すと同時に、無用な不協和音を生まないためのルールという側面もあるようだ。

26日現在のソフトバンクの先発防御率3・99はリーグワースト2位で、計8投手の投球イニングは同4位の144回1/3。先発の勝ち負けは、7勝8敗と黒星が先行するなど投手王国としては、寂しい数字が残る。先週末のロッテとのカード2戦目(ZOZOマリン)では、高橋礼がリードを守れず4回途中降板。打線が19安打しながら、9安打のロッテに敗れた。

26日のペイペイドームでの投手指名練習には、本来は休みだった高橋礼の姿があった。〝みそぎの休日返上〟がどんな効果をもたらすか注目だ。

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