料理人の神田川俊郎さんは、大村市の向陽高で2003年の調理科創設当時から生徒の指導に携わり、04年から現在まで同科最高顧問を務めていた。学校法人向陽学園の烏山雅之理事長は突然の訃報に「先生には返しきれないほどの恩があり、大変ショック」と言葉を絞り出した。
神田川さんは、すしコンテストや料理コンクールなど校内のイベントにも積極的に参加し、生徒の成長を見守ってきた。烏山理事長は「教えを受けた中には、東京などで活躍している卒業生もいる。料理の道とは何かを背中で示し、温かい言葉で生徒を育ててくれた」と悼んだ。