元市係長400万円窃盗か 地裁五島、27日判決

 長崎県五島市の長寿介護課で支援に当たっていた立場を悪用して、訪問先の高齢者のキャッシュカードを使い計400万円を盗んだとして逮捕、起訴された同市元係長(58)の判決公判が27日、長崎地裁五島支部で開かれる。
 起訴状などによると、元係長の女は、同課の長寿支援班係長だった2017年、高齢男性(故人)から不正に入手したキャッシュカードを使い、複数回にわたって計350万円を引き出し盗んだとされる。
 五島署は昨年10月、市を退職した後の19年にこの男性の口座から50万円を盗んだ疑いで逮捕。関係者によると、その後の調べで、市職員の頃から窃盗を繰り返していたとして立件した。
 元職員は当時、1人暮らしの高齢者や家族らから、生活上の困り事などを聞き、必要な支援をするため訪問活動をしていた。

 


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