1年4カ月ぶりコンサート 長崎県警音楽隊 多彩な音色 長崎駅かもめ広場

軽快に演奏する隊員=長崎市、JR長崎駅かもめ広場

 長崎県警音楽隊は21日、長崎市尾上町のJR長崎駅かもめ広場で第301回「プロムナードコンサート」を開いた。新型コロナウイルスの感染拡大により昨年は取りやめており、1年4カ月ぶりの演奏となった。
 プロムナードコンサートは例年4~11月に毎月開催しており、2019年12月に300回目を迎えた。だが、感染拡大により昨年は実施できなかった。隊員はグループごとに分かれ、合奏を控えるなど「3密」を回避しながら地道な基礎練習に打ち込んできた。
 この日は旗などを使って演技するカラーガード隊を含む27人の隊員が出演した。人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌や行進曲「国民の象徴」などを披露。隊員が演奏に合わせて特殊詐欺の撲滅を訴える一幕もあった。リズミカルな演奏に、通行人や商業施設の利用者らは足を止めて聴き入っていた。
 昨春約10年ぶりに復隊した道下純次副隊長(42)は「やっと演奏できてうれしい。犯罪抑止をアピールする機会なので、事件事故が1件でも減るように貢献したい」と語った。

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