聖火リレー走者180人公表 長崎県内17市町つなぐ 5月7、8日

長崎・聖火リレーのルート

 5月7、8日に長崎県内で実施される東京五輪(7月23日開幕)の聖火リレー。大会組織委員会は26日、ランナー180人(グループを含む)と走行市町を公表した。17市町で地元出身や長崎にゆかりのある人を中心に聖火をつなぐ。
 熊本県から届く聖火は第1日の7日、南島原市役所を出発。壱岐市、大村市などを経て、長崎市の長崎水辺の森公園に到着する。聖火リレーの公式アンバサダーを務める俳優の石原さとみさんをはじめ、俳優の佐藤浩市さん、宮崎香蓮さん、キャスターの草野仁さんらがランナーに選ばれた。遣唐使船を活用した海上リレーも行われる。
 最終日は西彼長与町の中尾城公園から、五島市、平戸市などを経て佐世保市の新みなと暫定広場を結ぶ。長崎北陽台高ラグビー部員10人がグループランナーを務め、佐世保市出身で2004年アテネ五輪野球銅メダリストの城島健司さんが古里を走る。到着セレモニー後、聖火は佐世保市から佐賀県に引き継がれる。
 聖火リレーは3月25日に福島県をスタート。121日かけて全国を巡り、7月23日の東京五輪開会式で東京・国立競技場の聖火台にともされる。現在は九州を走行中で、23、24日に実施した大分県は地元出身のタレント、指原莉乃さんを最終走者に起用した。ランナーたちは各地で、さまざまな思いを込めて聖火をつないでいる。
 ここまで、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえて、公道でのリレーを中止するなどの対応を取った自治体もあった。長崎県は現時点で予定通りに公道で実施する方針だが、今後、感染状況に急激な変化があった場合は、走行日1週間前の30日までに実施方法の変更を検討するとしている。
 県スポーツ振興課の野口純弘課長は「国内外に広く長崎の魅力を発信する機会。走行市町と協力して、感染症対策をしっかりと講じた上で実施できるように準備を進めていきたい。インターネットのライブ中継を通じて、ランナーへの応援をお願いします」と呼び掛けている。

 


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