鈴木梨央&倉科カナ共演「命のバトン」で伝える、命の尊さと多様な家族の形

鈴木梨央が、NHK BS1で今秋放送予定のドキュメンタリードラマ「命のバトン~赤ちゃん縁組がつなぐ絆~」(日時未定=NHK名古屋放送局制作)に主演し、倉科カナが共演。番組では、予期せぬ妊娠に直面した女子高校生が、児童相談所の職員など、さまざまな人たちとの出会いを通して、悩み抜いた末に赤ちゃん縁組を選ぶまでの心の変遷を描くドラマと、本物の養子縁組家族のかけがえのない瞬間を捉えたドキュメント映像を組み合わせ、命の尊さと多様な家族の形を伝える。

子どもの虐待死・遺棄死を防ぐ切り札の一つとして、注目されているのが“赤ちゃん縁組 (新生児特別養子縁組)”。愛知県の児童相談所が、全国に先駆けて30年以上前から取り組んできた赤ちゃん縁組は「愛知方式」と呼ばれている。

ドラマでは、予期せぬ妊娠に戸惑う高校2年生の桜田結を鈴木、結が出会う児童相談所の児童福祉司・成瀬千春を倉科が演じる。ほか、中村靖日、平野宏周、鈴木宗太郎、みのすけ、伊藤友乃、田中美里も出演する。

鈴木は「命の尊さとは…。命のバトンとは…。今回初めて子どもを出産する、結という役を演じさせていただくにあたって、私たちの命は1人だけでなく、たくさんの人たちの愛によって育まれているんだと、深く感じました」と思いをめぐらせ、「この番組を見てくださった方が、助けられる命についてや、いろいろな人たちとのつながりを、そしてその奇跡を考
えたり、感じたりしていただけたらうれしいです」とメッセージを寄せる。

また、倉科は「新生児特別養子縁組や、赤ちゃん縁組を知っている方はどれくらいいらっしゃるのだろう? 私自身この作品を通じて知りました」と明かし、「児童相談所に勤める千春を演じさせていただきますが、当事者の方が思い詰めてしまった時、母子共にいろんな選択肢があるということを知りました。だから、児童相談所の方に気負うことなく相談してほしい。少しでもこの作品を通して、救われる命がありますように」と願っている。

高校2年生の結は、妊娠に気付くが誰にも相談できず絶望していた。偶然知り合った児童相談所の児童福祉司・千春に促され、産婦人科を受診するが、すでに妊娠22週目を過ぎており、中絶は難しくなっていた。シングルマザーで、介護士として働きながら結を育ててきた早苗(田中)はぼう然自失。千春は、結の気持ちに寄り添いながらさまざまな選択肢を提示していく。その一つが、さまざまな事情で生みの親が育てられない赤ちゃんと育ての親を縁組し、裁判所の審判が下りれば戸籍上も実の親子になる 赤ちゃん縁組(新生児特別養子縁組)だった。早苗は妊娠の経緯についてかたくなに口を閉ざす結に業を煮やすが、結は交際相手の翔太(鈴木宗太郎)が退学になるのを恐れてのことだった。だが、翔太からの連絡は途絶えたまま、出産の日は刻一刻と近づいてくる。赤ちゃんを自分で育てるべきか、縁組に託すのか。揺れ動く結が出した答えとは?

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