「クソが」 ギュンドアンが明かす!クロップをキレさせた話がおもしろい

マンチェスター・シティで活躍するドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン。

『The Players Tribune』でドルトムント時代のユルゲン・クロップ監督との思い出を明かした。

イルカイ・ギュンドアン

「些細なミスが大きなトラブルになることがある。

僕はそれを知っているよ。一度、ユルゲン・クロップを怒らせたことがあるからね。本当に怒らせた。

(当時のドルトムントでは)練習前に調子が悪かったら、チームドクターに報告しなければいけないというルールがあった。

怪我を回避する方法さ、ユルゲンは(その選手が)練習できないかもしれないことが分かる。

ある朝起きたら、ハムストリングがちょっと変だった。筋肉の問題なのか、疲れているだけなのか?分からなかった。

ドクターにメールするべきだったかもしれない。でも、たぶん大丈夫だろうと思ってしまった。

いつも通り、僕は練習の1時間前にトレーニング場に着いた。念のためにドクターにハムストリングを見てほしいと頼んだ。

『筋肉が少し張っているように感じる。なぜメールしなかった?』と言われたので、『大丈夫、練習できます。問題ありません』と答えた。

『ボスに知らせなければいけない。リスクは冒せない』と言われ、数分待っていると、ユルゲンがやってきた。彼は不満げだった」

「『どうした?』と聞かれたので、『ハムストリングがちょっと変なだけです。でも、大丈夫、練習できます』と答えたんだ。

『なぜメールをしなかった?ルールは知っているだろう』と言われ、『えぇ、でも大丈夫ですよ』と答えた。

僕は自分が間違っていたことを分かりつつも、どうにか切り抜けようとしたんだ。

ユルゲンはリスクは冒せないと言い続け、僕も練習できますと言い続けた。

すると、彼はキレた。眼をむいて、歯を食いしばった時の彼を知ってるでしょ。

彼はその顔で僕を見ると叫んだ。『勝手にしろよ!クソが』って。そして、ドアをバタンと閉めていった。

その時は僕も怒っていたよ!いつもの僕はいい人間だし冷静だ。でも、口喧嘩で興奮してしまった。

『なんであんなリアクションなんだ?何を考えてんだ?』って感じでね。

僕はドクターにウォーミングアップをしてどう感じるかを見てみますと伝えた。

30分後、スパイクを履いてピッチに出ると、ユルゲンが隣にやってきた。

説教されると思ったら、彼は僕の肩を抱いて、『友よ、なぜ私があんなに怒ったか分かるかい』と言ったんだ。僕は何も答えなかった。

彼は『私は君を大切に思っているだけだ。怪我をさせたくない』と言って僕にビッグハグをくれた。

衝撃的だったね。喧嘩をしたのに、まるで父が息子に語るように話してくれた。

彼がどんな人間かを表すものさ。彼はとても感情的だけど、とてもオープンかつ正直でもあるんだ。

ユルゲンは僕に教訓を教えてくれた。常に正直であれと、他人にも自分にも」

違和感を練習前に伝えなかったことでクロップにキレられたというギュンドアン。

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普段は冷静な彼も感情的になってしまったというものの、我が子を思う父親のようなクロップの対応に感激させられたそう。

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