マスターズV松山英樹に内閣総理大臣顕彰 ゴルフ界では岡本綾子以来2人目

松山英樹

政府は27日、男子ゴルフでアジア人初の「マスターズ」制覇を達成した松山英樹(29=LEXUS)へ「内閣総理大臣顕彰」を授与することを発表した。

同顕彰は国家、社会に貢献し、顕著な功績があった人物、団体を称える目的として1966年に佐藤栄作内閣が創設。これまで宇宙飛行士の毛利衛(92年)、サッカーのジーコ(94年)、将棋の羽生善治(96年)、柔道の谷亮子(2000年)、大相撲の魁皇(10年)ら33人、16団体が授与されてきた。ゴルフ界では1987年の岡本綾子以来2人目。

松山の顕彰を受けて、萩生田光一文部科学大臣(57)は「誠におめでとうございます。男子ゴルフの4大メジャー大会の1つであるマスターズ制覇は、日本人初、大陸別ではアジア初となる歴史的快挙であり、日頃のたゆみない精進によって優勝を成し遂げ、我が国のスポーツの振興に大きく貢献したことが高く評価されたと承知しています」とコメント。

また、今回の快挙が東日本大震災から10年目の節目となることを挙げて「10年前、被災地で学生をされていた松山選手がマスターズに初出場された際、悩みながらの出場を後押ししたのが被災地の皆様の応援だったと伺っています。米国に主戦場を移された後も、常に被災地に寄り添って復興を願っておられる松山選手の今回の優勝は、スポーツを通じた被災地への励ましとともに、すべての国民に努力の大切さを伝え、大きな希望を与えるものです」とつづった。

最後に萩生田大臣は松山が掲げる「才能は有限、努力は無限」の言葉を引用し「今回の快挙を心から祝福するとともに、今後行われる大会においても大いに活躍いただき、素晴らしいプレーを通じて引き続き国民に夢と希望を与えていただけることを期待しています」と締めくくった。

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