教室で目を覚ました女子高生、別世界に迷い込む 台湾・白色テロ時代を描いた「返校」7月公開決定

台湾の同名大ヒットホラー・ゲームの映画化で、白色テロ時代の台湾の学校を舞台にしたダークミステリー映画「返校 言葉が消えた日」の公開日が7月30日に決定し、予告編が公開された。

公開された予告編では、放課後の教室でいつの間にか眠り込んでいた女子高生のファン・レイシン(ワン・ジン)の姿が描かれる。レイシンが目を覚ますと、なぜか人の姿が消えており、学校がまるで別世界になっている。校内を一人でさまようファンは、秘密の読書会のメンバーで彼女に想いを寄せる男子学生のウェイ・ジョンティン(ツォン・ジンファ)と出会う。一方で、自由が制限されていた1962年の台湾において、「禁じられた本」を読み続ける生徒たち、生徒たちを取り締まる軍の姿などが映し出される。

「返校 言葉が消えた日」は、2017年に発売された台湾の同名大ヒットホラー・ゲームの映画化作品。「悲情城市」「牯嶺街少年殺人事件」でも舞台となった、30年に及んだ白色テロ時代(中国国民党政府が反体制派に対して行った政治的弾圧)という、台湾の負の時代を描いている。第56回金馬奨では主要12部門にノミネートされ、最優秀新人監督賞を含む最多5部門を受賞。2019年の台湾映画でナンバー1の大ヒットとなった。

【作品情報】
返校 言葉が消えた日
2021年7月30日 TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
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