笠松競馬の〝馬券購入問題〟でNARが陳謝 5人処分で深刻な騎手不足に直面

謝罪した塚田理事長

笠松競馬の複数の騎手、調教師が馬券を購入していた問題で27日、地方競馬全国協会(NAR)が都内で緊急会見を開いた。

全国の騎手・調教師への免許発行権者として「責任を痛感している」と頭を下げた塚田修理事長。再発防止に向け監視態勢を強化するとともに、ネット投票での馬券購入歴を把握するシステムを構築することも検討するとした。

また、21日に笠松競馬が競馬関与停止を下した調教師3人、騎手5人に関して免許取消を決定。処分が明ければ試験を受けること自体は可能だが「再び免許を取った人はいない」という。この措置により笠松競馬に残った騎手は10人。最大12頭まで出走できる同競馬場を自前の騎手だけで運営することは難しいと言わざるを得ない。

再開についてNARは主催者と農林水産省の協議を待つとしたが、今後、同競馬場は難しいかじ取りを迫られることになりそうだ。

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