スズキ、新型『GSX-S1000』発表。性能の高さを継承しつつ、アグレッシブなデザインを採用

 スズキは4月26日、ストリートバイクの『GSX-S1000』を全面改良し、6月より欧州をはじめとする世界各国で順次販売を開始すると発表した。

 GSX-S1000は、スズキが誇るスーパースポーツバイク『GSX-R1000』のエンジンと車体をストリート向けにチューニングした、高揚感のある加速と軽快な走りを楽しめるストリートバイクだ。

 今回の全面改良では、GSX-S1000が持つ扱いやすさと、スポーツ性能の高さを継承しつつ、アグレッシブかつ前衛的なデザインが採用された。

 新型GSX-S1000では、スズキ二輪車に初採用となるモノフォーカスタイプのLEDヘッドライトを、縦型2灯式に配列した斬新なデザインが特徴になる。また、美しく迫力のあるタンクとシャープなカウルラインとのコントラストを強調したデザインとすることで、アグレッシブさと機敏さ、知性を備えたパフォーマンスの高さを表現したという。

 改良点は外観のデザインだけに留まらず、エンジンの出力向上が図られるとともに、電子制御システム『S.I.R.S(スズキ・インテリジェント・ライド・システム)』が新たに搭載され、より扱いやすさとスポーティーなライディングを両立できるバイクに進化している。

 新型GSX-S1000に搭載される999cc水冷直列4気筒エンジンは、電子制御スロットルシステムの採用や、吸排気の機構変更によって、欧州で新型二輪車を対象に導入された新しい排ガス規制『ユーロ5』に対応しながらも、最高出力の向上を実現した。

 新たに搭載された電子制御システム“S.I.R.S”には、出力特性を3つのモードから選択できるSDMS(スズキ・ドライブ・モード・セレクター)や5段階から選択できるトラクションコントロールシステム、クラッチレバーを操作しなくてもシフトアップ、シフトダウンが可能な双方向クイックシフトシステムなども採用された。

 スズキでは、この電子制御システムの搭載によって、ライダーの経験値や路面の変化に応じた走行が可能となり、スポーティーなライディングから普段使いまで、ストリートバイクにおける走る楽しさを追求したという。公開された欧州仕様のスペックは下記のとおりだ。

■新型『GSX-S1000』の主要諸元 (欧州仕様)

全長:2115mm
全幅:810mm
全高:1080mm
ホイールベース:1460mm
装備重量:214kg
エンジン型式:999cc水冷4サイクル直列4気筒DOHCエンジン
最高出力:112kW/11000rpm
最大トルク:106N・m/9250rpm
燃料タンク容量:19.0L

新型スズキGSX-S1000/サイドビュー

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