九州高校野球 長崎商業 逆転負けで4強ならず

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【準々決勝、長崎商-具志川商】1回表長崎商2死一塁、宮城が左前打で好機を広げる=別大興産スタジアム

 第148回九州地区高校野球大会第3日は27日、大分市の別大興産スタジアムなどで準々決勝が行われ、長崎県勢は長崎商が具志川商(沖縄)に4-8で逆転負けして4強入りを逃した。具志川商のほか、選抜準Vの明豊(大分)を破った選抜8強の福岡大大濠、興南(沖縄)、九州国際大付(福岡)が準決勝に進んだ。
 長崎商は三回、五つの四球や暴投など相手の制球の乱れに乗じて3点を先行。だが、その後は追加点を奪えず、五回に3与四死球に3安打を許して4失点と逆転されると、七回も長短打などで4点を失った。九回に久松、澤山の連打から1点を返したが、全体的に打線が振るわなかった。

 ■残塁15 決め手欠く
 長崎商が逆転負けで69年ぶりの4強を逃した。初回から宮城の安打などで好機をつくり、計13四死球もあって毎回走者を出したが、終わってみれば適時打ゼロで残塁15。西口監督は「苦しみながらでも勝たないといけない試合で、消化不良。もっと得点力を上げないと」と課題を口にした。
 二回までに2度のバント失敗があり、5連続四球をもらった三回もスクイズ失敗が絡むなど、本来の手堅さがやや影を潜めた。エース田村が力投し、バックも中継や挟殺、併殺プレーなどで冷静に無失点で守っていただけに、相手の制球難にバットで畳み掛けられなかったのが痛かった。
 五回に3-4とされた後も同点や逆転の好機はあったが、快音は響かずに4人の継投でかわされた。5点を追う八回は1死一塁から大町が二塁打を放ったが、一走が本塁タッチアウト。九回も無死からの久松、澤山の連打を生かせなかった。
 冬場は月に一人1万5千スイングをノルマに、それぞれが高い意識でプラスアルファを振り込んだ。県大会は1試合平均10安打、チーム打率3割4分0厘を記録した。それでも、県外を舞台に、得点力不足を再び突きつけられる結果になった。
 悔しさは残るが、貴重な対外試合で、やるべきことを明確にできたのは大きな収穫。西口監督は「これからは競争力も高まっていくはず」と期待を込め、主将の青山は「練習からチャンスをイメージして自分にプレッシャーをかけて打席に入る。力のなさを感じた。そこを埋めて夏につなげたい」と誓った。