死んだ娘のため、父・古田新太が狂気の暴走 松坂桃李を追いつめる 「空白」9月公開決定

古田新太と松坂桃李が初共演する映画「空白」が、9月23日より劇場公開されることが決まった。

「空白」は、スーパーで万引きしようとしたところを店長に見つかり、追いかけられた末に車に轢かれて死亡してしまう事件によって狂気と化す父親を描いた作品。娘のことなど無関心だった少女の父親は、せめて娘の無実を証明しようと、店長を激しく追及するうちに、その姿も言動も恐るべきモンスターと化していく。

父親の添田充を演じるのは、劇団☆新感線の看板役者である古田新太。7年ぶりの主演作に挑む。土下座しても泣いても決して許されず、人生を握りつぶされていくスーパーの店長・青柳直人を務めるのは、「新聞記者」でアカデミー賞最優秀主演男優賞に輝いた松坂桃李。本作が初共演となる古田新太と松坂桃李が、追う者と追われる者を熱演する。

また新たに、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、片岡礼子、寺島しのぶの出演が発表された。田畑智子が演じるのは、古田新太演じる充の元妻の松本翔子。「佐々木、イン、マイマイン」などで注目を集める藤原季節が演じるのは、漁師である充の弟子・野木龍馬。趣里が演じるのは、充の娘・花音の中学校の担任教師・今井若菜。充の娘役の花音に、「湯を沸かすほど熱い愛」の伊東蒼。片岡礼子が演じるのは、花音をはねた女性ドライバーの母・中山緑。そして、松坂桃李演じる青柳直人が店長を務めるスーパーアオヤギのパート店員・草加部麻子を寺島しのぶが演じる。

「新聞記者」「ヤクザと家族」など、挑戦的なテーマの作品を送り出しているスターサンズの河村光庸プロデューサーが企画し、「ヒメアノ~ル」「BLUE/ブルー」などの𠮷田恵輔が自らのオリジナル脚本によって監督を務める。

公開された特報では、逃げる中学生の花音(伊東蒼)を、スーパーアオヤギの店長・青柳直人(松坂桃李)が追いかけ、車道に飛び出した花音が車にひかれてしまうシーンから始まる。霊安室で娘の死に慟哭する父・添田充(古田新太)の姿が映し出されたあと、「娘を失った父はモンスターになる」のナレーションとともに、充の暴走が始まる。青柳の胸ぐらを掴み、怒鳴り、罵倒し、後を追いかけ、空き缶を投げつける。青柳が泣いても土下座しても逃がさない、モンスターと化した充の姿が描き出されている。

【作品情報】
空白
2021年9月23日(木・祝)全国公開
配給:スターサンズ/KADOKAWA
(C)2021『空白』製作委員会

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